友達
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
保健室のベッドに10代目を寝かせて、あたしは必要な治療道具を集めた。
「骨は?」
『簡単に診た所は問題ないです。後から出ても、たぶん小さい所ですね。』
「そうか。まぁ、若いからスグにくっつくだろ。」
『……』
「ま、適当に治療しとけ。」
『…はい。』
10代目のシャツのボタンを外しすと、中の傷が目についた。
案外、多い。
『また…守れなかったな…』
「男なんだから、それくらいの傷はどうってことないだろ。」
『でも、あたし…』
「それより、治療に集中しとけ。」
『…はい。』
消毒液をかけると、気絶している10代目が少し唸った。
きっと、目が覚めたら痛がるだろうな。
『Dr.シャマル。貴方には大切な友達が居ますか?』
「どうした。突然。」
あたしは、10代目を治療する手を止めずに聞いた。
『山本武も、笹川京子も、獄寺隼人も…皆、10代目が好きなんです。
10代目だって、皆が好きで…
同じ気持ちなのに、どうして1つの問題に一緒に立ち向かえないんだろ。
どうして、切り捨てようとするんだろ…』
「まぁー…なんだ、アレだよ。アレ。」
『何ですか。』
「まだまだガキだからな。」
『何か悟ってますね。』
「うるせぇ。」
『でも…ずっと、このままなわけじゃ…ないですよね。』
「終わりはあるだろ。」
『…うん。』
いつか、終わる。
あたしの任務が終わったように。
その時も、皆で笑えたら…良いな。
『へへ…あたし、最近プラス思考になった気がします。』
「は?」
『楽しい未来を、想像できるから。』
「……」
前のあたしに、それが出来たかな?
終りの分からない任務に、ただ混乱していて…
あたし、少しだけど…変われたんだ。
「ナマエ。プラス思考は良いが、その不器用を直せ。」
『え?』
10代目を見ると、気付いたら包帯グルグル巻で埋まっていた。
『10代目ー!!』
「アホか!!余計に絡まってんだろ!!」
結局、Dr.シャマルに手伝ってもらいました。
続く