薬
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「…アホか。」
『え。』
わしゃわしゃ、と頭をぐしゃぐしゃに撫でられた。
「あー…昨日は、ナマエの事を試した俺も悪かった。」
『試し…た?』
意味がわからない。
「前にナマエ…任務失敗してるだろ?」
『…はい。』
「それは、リボーンを信用できなかったから起きた結果だよな。」
『っ、はい。』
何なんだ、この人。
嫌味な人だ。
「そこでお前らの絆が…この3ヶ月でどれ程のものになったか気になってな。」
わりぃわりぃ、と然程詫びれる様子もなく、また頭をわしゃわしゃとグシャグシャにされた。
『ちょ、ド、Dr.シャマルッ』
「んー?」
ぐしゃぐしゃと撫でている手を少し避けながら訪ねると、Dr.シャマルは手を止めた。
『あたしが、もし…昨日のDr.シャマルの言葉を真に受けて…リボーンから離れていたら、どうしていましたか?』
一応、念のため。
「…あぁ、いや。たいした問題は起こさねぇよ。」
意味を理解したDr.シャマルは、笑顔で答える。
その笑顔にあたしも安心の意味で溜め息が出た。
「周りにバレないように、処分してただけだ。」
『なっ!?』
そこ、大問題ですよ。
というか、笑顔で何言ってるんですか。
「ま、自分の意見をちゃんと言えたナマエは悪くねぇよ。気にすんなって。」
気にします気にします。
下手したら今頃あの世逝きですか。
やっぱり、この人…苦手だな。
「…で、お願いっていうのは何だ?」
『あ、聞いてくれますか?』
「あぁ、良いぜ。昨日の詫びだ。」
『……』
あたしは座っている姿勢を少し崩して、緊張を解いた。
『これは…Dr.シャマルにしかお願いできません。』
「ほぉ。」
『短時間だけで良い。ただ、速効性の…』
「薬、か。」
あたしは、静かに頷いた。
『痛み止めを、あたしにください。』