薬
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「お願いって言うのは、本人が起きてる時にするもんだ。」
『え…』
今まで寝ていたDr.シャマルが、目をあけている。
一瞬目が合うと、彼は眠そうに欠伸をして目を擦った。
『いつから起きていたんですか?』
「んー。失礼します、ってあたりから。」
殆ど最初から…
「なぁ、ナマエちゃん。」
『はい。』
突然、真剣な眼差しを向けられた。
あたしも、息を飲む。
「おっぱいのサイズ何?」
『……』
「あ、待て待て、そんなパイプ椅子で殴るつもりか?危ないだろ。」
『あ、あたしは真剣に話してたのに!!』
何だ、この変態。
「おーおー。顔が真っ赤だな。」
『あの…酔っ払ってるんですか?』
昨日と、キャラが大分違う。
「いいや。酔ってねぇよ。ただ、子供なりに必死にやってるって分かったからな。」
『……』
初めて見た、Dr.シャマルの素直な笑顔。
『認めて…くれるんですか?』
「まぁ、とりあえず、椅子…おろしてくれよ。」
あたしは椅子をゆっくり下ろして、再びソファに腰をおろした。
「んー…なんつうか、さぁ」
『はい。』
「ナマエ…ん?ナマエちゃん?呼び捨てとちゃん付けどっちが良い?」
『どっちでも…』
「んじゃあナマエで。」
呼び捨てだし。
「昨日俺が言った事、覚えてねぇの?」
『え?』
「こんな、恋愛に溺れて自分の事しか考えてねぇ忍なんかが、任務によく出られるな。お前のやっている事は一般人でも出来る……そう、言っただろ。」
『……』
ギュッ、とあたしはまたスカートを握った。
『ド…Dr.シャマルの言っている事は…間違いでもない…で、す。』
落ち着け、あたし。
Dr.シャマルは今、あたしに攻撃するつもりはないらしい。
『あたしは、リボーンが…好きすぎて、周りが見えない、です。それは、とても弱く見えるかもしれない。でも、あたしは、リボーンがいたから強くなろうって思えた…任務だって、遊びじゃない。』
「……」
空気が、とても重い。
今自分が、呼吸出来ている事さえわからなくなっていた。