歯形(!)
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「襲われたの?」
『違います、10代目に襲われたわけではありません。』
もう一人の10代目ですよ。
「犬ならしっかり躾なよ。何噛まれてんの。」
『あはは…』
10代目を犬だと言ったわけじゃないんですけど。
―ガブッ―
『え゛』
突然。
首元に、雲雀恭弥の頭が。
音と共に、首に痛みがはしった。
『いっ…たいですよ、雲雀先輩。』
「……」
―ギリッ―
『イ゛ッ…いたっ』
雲雀恭弥の歯が、思いきりあたしの首元に食い込んだ。
『痛いですってば!!離してください!!』
―ドンッ―
雲雀恭弥の体を強く押すと、あたしの首元から雲雀恭弥の頭が離れた。
「何をされてソコを噛まれたのかは知らないけど…」
『な、んですか』
「君に、色気のある展開なんて似合わないよ。」
『……』
……は?
「じゃあね。僕は眠いからもう帰るよ。」
『はぁ…』
「お大事に。」
『…どうも。』
誰のせいで悪化したと思ってるんだ。
雲雀恭弥は公園を去り、先程まで地面に転がっていた人達も這いずりながら公園を出ていった。
『イテテ…思いきり噛まれたな…』
歯形に触れると、手に血がついた。
相当深いらしい。
『色気、ねぇ…』
そういえば過去に、色気のある展開があっただろうか?
…無いや。
『まぁ…似合わないよね。』
歯形、なんて可愛いものじゃない。
食い千切られかけた痕だ。
『本気で噛まれたな…肩が上手く上がらないや。』
流れた血が、パジャマに染み込んだ。
あぁ、明日のやる事に洗濯が追加されちゃった。
『ハァ…』
帰ろう。
あたしも眠いし、疲れた。
『リボーン…』
色気のある展開があるとしたら、リボーンと………
『ブハッ!!』
いけないいけない、鼻血出てきた。
あたしは歩いて帰り、その夜はリビングのソファで眠りについた。
また明日、長い1日が始まるんだ…今夜の事は忘れて、しっかり寝よう。
続く