歯形(!)
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リボーンにとって、Dr.シャマルって、何?
「アイツは、俺をママンから抱き上げた医者だぞ。」
『えっと、そういう意味じゃなくて…』
夕食も入浴も済ませて、あたしとリボーンは屋根の上で話をしていた。
『……ん?抱き上げた?』
「シャマルは俺が生まれる時、お産に立ち会ったやつだからな。」
『んな!?』
何ですと!?
『それ、あたしが人生の中でやりたかった事の1つなのに…!!』
「資格持ってないだろ。」
『悔しい!!あの人があたしより先にリボーンを抱いたなんて!!』
「誤解のうむような事を言うな。」
ペシッ、とデコピンされた。
ちょっと嬉しい…って、違う違う。
『だってさ…Dr.シャマルが…リボーンに、言ったんでしょ?』
「言った?」
『ほら、前の任務の時に。』
前の任務でリボーンが冷たくなったのは、Dr.シャマルの指示だと、本人が言っていた。
意識が遠くなる瞬間だったけど、頭に強く残っている。
「……あー。そうだな。」
リボーンは、理解すると、Dr.シャマルに言われた事を認めた。
『…あの人、嫌な人?』
他にどんな表現があったのかな。
いやらしい人?スケベな人?
とにかくあたしにとっては、良くない印象だった。
「ナマエ。」
『はい。』
「人間、時には誰かの為に自分を悪役にならなきゃいけねぇ事もある。そうだろ。」
『…そうだね。』
前の、あたしもそうだし。
「シャマルは今回、わざと悪役にまわったんだ。」
『…どうして?』
「さぁな。」
さぁなって…
「でも、好きな奴の為に悪役を選ぶのも…悪くはねぇだろ?」
『リボーン…それ、リボーンの事?』
「知るか。」
プイ、とリボーンはあたしから顔を反らした。
リボーン…照れてる!!
『そうだよね!!そのお陰であたし達、深い愛を確認できたよね!!』
「騒ぐな。もう寝るぞ。」
リボーンは屋根から、10代目の部屋の窓に滑り込むように入った。
あたしも続いて入ると、10代目がちょうど部屋に入ってきた所みたいだ。