夕陽
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10代目が教室に入って行くと、笹川京子は床に膝をついた。
『笹川京子…』
「わかって…るの。ツナ君には、酷い事を言ってる覚えがない事くらい。だってツナ君、そんなことで嘘つけるような人じゃないもん。」
『…笹川京子、お願いです。あたしが必ず…10代目を元に戻します。ですから、10代目を信じてあげてください。』
笹川京子と同じ目線になるようにしゃがむと、笹川京子はあたしと目を合わせた。
「うん、信じてるね。」
『……』
なんて健気で、眩しい笑顔なんだろう。
帰り道。
学校で笹川京子と別れたあたしと10代目は、並んで歩いた。
「そういえば…さ。」
『はい。』
「こうやって並んで歩くのも…初めてだね。」
『そうですね。』
そういえば、初めてだ。
すぐ横に10代目がいて、笑っている。
「でも、これからは…ずっとそうなんだ。」
『え?』
「俺と山本が仲直りして、皆と遊びに行くんだ。
勿論隣にナマエちゃんがいて、リボーンもいて…
もう二度と、前には戻らない。」
『10代目…』
10代目の笑顔が、眩しい。
そうだ、山本武も笹川京子も…10代目も、笑顔が眩しいと感じたのは、前にはわからなかった優しさを知ったからだ。
『10代目。あたし、10代目をお守りする任務につけて、幸せです。』
「ナマエちゃん…」
あたしは、仲間を知らないわけではない。
まだまだわからない事はあるけど…大丈夫。
『10代目、仲間とは…素敵なものですね。』
「え、うん…そうだね。」
あの頃は、淋しさを感じさせるものでしかなかった夕陽。
『眩しい…』
今も眩しくて直視できないけど
あたしもいつか…皆の笑顔をちゃんと見れたら…良いな。
『さぁ、帰ってご飯を食べましょう!!』
「うん。」
ほら、10代目だって普段はとても優しいんだ。
大丈夫、任務は必ず…やり遂げるんだから。
「…フフ」
続く