夕陽
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「そ…そんなことないよ!!」
「!?」
『笹川京子…』
あたしの後ろにいた笹川京子が、震えながらも前に出てきた。
「わ、私たちは…
前にナマエちゃんといろいろあったけど、それでも…バイバイするときは皆笑顔になれたじゃない!!
そこから私たちはもう…仲間なんだよ?
山本君の事はよくわからないけど…ツナ君がおかしくなってから、それでもずっと側にいてくれたじゃない!!」
「……」
『笹川…京子…』
肩を震わせて、目に涙をためながら叫んだ笹川京子。
こんな必死な姿を、あたしは初めて見た。
何だろう…夕陽のせいか、笹川京子が眩しく見える。
「……よ」
『え?』
「こんな奴に仲間なんて…いらない。」
10代目はそう呟くと、ゆっくり目を閉じた。
『10…代目?』
「……」
ゆっくり目をあけると、10代目はポカンとした顔をした。
「あれ?ナマエちゃん…?俺、どうしてここに…」
『!?』
10代目が正気に戻ったみたいだ。
先程の威圧もなく、あたしのよく知る10代目…だと思う。
「あ、ナマエちゃん!!山本のユニフォーム…どうなったの?」
性格も、まるで別人だ。
『えっと…雲雀恭弥から新しい物を頂いたので、それをわたしました。』
「そっか…良かった…ありがとうね、ナマエちゃん。」
『…いえ。』
「あ、京子ちゃんもいたんだ!!」
「え…」
10代目が笹川京子の存在に気付くと、照れたように声をかけた。
そういえば、10代目は笹川京子に恋してるんだっけ?
「ツ、ツナ君…」
「?」
笹川京子が、どう言ったら良いかわからず戸惑っている。
「っ、もう…こんな時間だからそろそろ帰ろうかな。また明日ね、ツナ君。」
『……』
「う、うん!!また明日ね、京子ちゃん!!あ、俺…鞄教室だから取ってくる!!」