夕陽
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あ、ナマエ。探したよ。」
―ドクンッ―
突然、あたしの背後から声が聞こえた。
『あ…10、代目…』
10代目は、気配を消していたみたいだ。
笑顔で近づいてくるけど、どこか冷たい感じがする。
「ぁ…ツナ君…」
笹川京子が、後退りしながら震えていた。
そりゃあ、いきなり現れたら驚くし…タイミングが悪い。
「ナマエ、早く家に帰ろう。もうすぐ夕飯の時間だよ。」
『……』
10代目があたしを呼び捨てにするときは、少し怪しい…
笑顔にだって、優しさを感じない。
―スッ―
「ナマエちゃん…」
『……』
あたしの背後に笹川京子を隠し、10代目と向かい合った。
『その…山本武に、ユニフォームを渡しました。』
「へぇ。別に良かったのに、あんなユニフォーム。」
目線を反らし、どうでもいいかのような態度をとった10代目。
『そんな…山本武に少しでも詫びをいれましたか!?10代目は…お仲間が大切なんじゃ…』
「仲間…?」
『……』
「…フフッ」
『?』
「ハハハハハハ!!
ナマエってやっぱり馬鹿だよね!?
仲間とか、前に一人だった君に言えた台詞?
くだらないよ、全部ね!!
あの山本だって、結局は俺よりを野球を選んだだろ?
所詮はその程度の薄い関係なんだよ!!」
『――っ』
息が、つまりそうになった。
10代目の言葉に、何も返せない。
だって、あたしは前、一人だった。
「ねぇ、ナマエ!!」
『っ、』
仲間なんて言葉は…きっとあたしが一番理解していない。