保健室
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「ナマエが前より強くなったかどうかなんて、僕に分かるわけないし、興味ないよ。」
『はは…そうですよね。雲雀先輩は、相変わらず強いですね。』
「何当たり前な事言ってんの?目が覚めたなら早く出ていってくれない。仕事の邪魔だよ。」
あ、冷たい…
『でも…雲雀先輩、前より優しくなりましたね。今だって攻撃してきませんし。』
「攻撃してほしいのかい?僕は弱った奴をいたぶるのも好きだよ。」
『いえいえ、遠慮します。』
ふと時計を見ると、時刻は5時。
『え゛…ご、5時?夕方の?』
「外見ればわかるよね。だいたい、明け方に僕が学校にいるわけがないよ。」
いやいや、そんな…
『あ、あの…山本武のユニフォームは?』
こんな時間になっちゃったし、ユニフォーム届けないと。
あ…夕日が眩しい。
「できてるよ。ホラ。」
『わ、わ。』
ポイ、と投げられた袋を受け取った。
中を確認すると、山本武のユニフォームと同じユニフォームが入っていた。
『あ、ありがとうございます!!』
「…フン。勘違いしないでね。学校の部活の試合を中止にしたくないだけだから。」
相変わらずツンツンしてるな…
『ではあたし、山本武に届けて来ます。本当に、ありがとうございました。』
「ねぇ。」
応接室を出ようとして、扉に手をかけた瞬間…
雲雀恭弥に呼び止められた。
「ナマエが…強くなったかなんて僕にはわからないけど…成長はしてるんじゃない。」
『……』
これは、慰めてくれてる?
『ありがとうございます、雲雀先輩。あたしは…もう絶対に10代目を傷つけさせません。』
「…それとこれとは話が別だから、容赦しないよ。」
『はは…失礼しました。』
―バタンッ―
あたしは応接室を出て、教室へ小走りで向かった。
山本武に、ユニフォームを届ける為に。
続く