保健室
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何が悪いのか分からない。
あたしが弱いのが悪かったのかな?
あたし、少しでも…強くなれた?
10代目の事だって…全く真実に近付けない。
Dr.シャマルが怒っているのは、あたしが無力無知だから?
あたし、浮かれてたんだ。
皆と会えるからって。
あたしはまだ、帰って来たら…いけなかったのかな。
『んっ…』
目を開けると、目の前には見覚えのある天井。
でも、此処は保健室じゃない。
「やぁ。目が覚めたかい?」
横を見れば雲雀恭弥。
此処は、応接室だ。
『…あたし、どうして此処に?』
保健室からワープ?
「…?変な事を言うね。君、応接室の前で倒れてたんだよ。」
『……』
Dr.シャマルに運ばれたのかな?
だって、保健室から応接室まで距離はある。
あたしは此処まで歩いた記憶がない。
腕を見ると、丁寧に包帯が巻かれていた。
『これ…雲雀先輩が?』
「…いや、巻いてあったよ。ボケないでよ。」
何で倒れたの?、なんて呑気に聞いてくる雲雀恭弥。
元々は貴方が原因なんですけど…
『でも…また応接室で寝かせてくださり、ありがとうございました。』
「別に。ゴミをいつまでも廊下に置いておいたら風紀が乱れるからね。」
『ははは…』
そのゴミってあたしか。
「君、前と変わらずやられっぱなしだね。」
『あ…雲雀先輩も、そう思いますか?』
「?」
あたしは、ソファからゆっくり起き上がった。
体には、丁寧に包帯が巻かれている。
あのDr.シャマルって人がやったのかな…
『雲雀先輩。あたしは…少しでも強くなれましたか?』
「…何、急に。」
あたしは、強くなったつもりでいた。
だからDr.シャマルに侮辱された時は怒りが込み上げた。
…でも、あたしは実際に弱かった。