守
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「~っせぇな!!何だ、いきなり。」
あたしの隣に来た獄寺隼人は、あたしの顔を覗き込んだ。
…きっと今のあたし、青い顔をしてる。
『10代目が…教室にいません…』
「は?だから…どうしたんだよ。」
ちゃんと、見張っていれば良かった。
一体何処に…
『あ、いた!!』
いや、でも…何でよりにもよって…
『どうして…雲雀恭弥とっ。』
「あ?何処だ…?」
獄寺隼人は、まだ見つけてないみたい。
『あたし…行かないと!!』
―ガシッ―
走ろうと後ろを向いた瞬間、獄寺隼人に腕を捕まれた。
『な、んですか…』
「行くな、ナマエ。」
何を言っているの、この人。
『10代目が危険なんですよ!?離してください!!』
「側に雲雀がいるんだろ!?」
『そ…うですけど。』
「勝てるわけがねぇんだ!!行くんじゃねぇ!!」
『っ、』
―バシンッ―
あたしは、思わず獄寺隼人の頬を叩いた。
『前の貴方は…自分よりも10代目を大切にしていたのに…』
「……」
わかってる。
この人は自分で答えが出せないだけなんだ。
だから、迷っているんだ。
『失礼します。あたしは、10代目をお守りしますので。』
―バタンッ―
「ナマエ…」
あたしは走って、屋上を出た。
早く行かないと、10代目が本当に危ない。
―ドンッ―
「きゃっ!!」
『あ、ご、ごめんなさい!!』
人にぶつかっちゃったけど、あたしは振り返らずにそのまま走った。
「イタタ…今の…ナマエちゃん?」