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応接室の中は、相変わらず綺麗だった。
ただ雲雀恭弥の机の上だけが、沢山の書類が広がっていた。
「座りなよ。」
『…はい。』
ソファに座ると、その向かい側のソファに雲雀恭弥は座った。
「…で、何で日本に戻って来たの?」
『それは…10代目を御守りするという任務を受けたからです。』
「ふぅん…でも、此処は普段部外者は立ち入り禁止だから。」
『う…』
「君がもう一度ここの生徒になるなら問題はないけど。」
『それは…授業が…』
「面倒なんだ。」
図星だ…
『あの、雲雀先輩には今日は別の事でお願いが!!』
雲雀恭弥の目を見ると、相変わらず鋭い目をしていた。
…あれ?何か狙われてる?
「…何?」
『その…今日中に、野球のユニフォームを用意する事って…できますか?』
ユニフォーム、という言葉に一瞬目を見開いた雲雀恭弥だったけど、また冷静に戻って口を開いた。
「…できない事もないよ。」
『本当ですか!?』
「それは誰のユニフォーム?」
『え…山本武の…』
山本武、という名前を出すと雲雀恭弥は溜め息をついて席を立った。
「それ、沢田って奴がやったんじないの?」
『なっ!!』
あたしの反応を見て理解したのか、雲雀恭弥はやっぱり…と、呟いた。
「多いんだよね、最近。」
『何が…ですか。』
「その沢田って奴の悪い噂がさ。」
『……』
噂が流れるくらい、酷いんだ…
「でも、そっか…今までは群れた行動じゃなかったっていうのもあって見逃して来たけど…ユニフォーム切ったんだね。」
雲雀恭弥の口が、笑っている
「風紀を乱す奴は、咬み殺すよ。」
『――っ!!』
体が、雲雀恭弥の殺気にあてられてピリピリする。
きっと、彼もまた強くなったんだろうな…