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「その…ナマエ、ちゃん…無理しなくて良いよ?」
『いいえ、大丈夫です。10代目は授業に出ていてください。』
あたしと10代目は、再び学校へ。
あたしは、これからあの人の所へ行く。
「でも、雲雀さんの事だからただじゃ済まないよ!!」
そう、雲雀恭弥の元へ。
『でも雲雀先輩なら、ユニフォーム…なんとかしてくれそうですよ?』
10代目は心配そうな顔をしている。
…やっぱり、優しい人だ。
『10代目、あたしはイタリアで修行を重ねました。ですから、少しは強くなっているんですよ?』
「でも…」
『ほら、授業がもう少しで始まります。早く教室へ。』
10代目の背中をゆっくり押すと、10代目は教室に向かって歩き出した。
「ナマエ、ちゃん…俺達、今度こそは…皆と、仲良く遊ぼうね。」
振り返りながらそう言った10代目の顔は弱々しく、泣きそうだった。
『勿論です。』
あたしも、10代目に背を向けて応接室へと向かった。
応接室の前に着くと、相変わらずそこだけが静かだと思った。
授業中ということもあるけど、空気が重い。
―コン、コン―
「…誰?」
ノックをすると、中から雲雀恭弥の声が聞こえた。
誰って、冷たい…
『お久しぶりです。ミョウジナマエです。』
―バンッ―
『っ!!』
ビビビ、ビックリした…
名前を言った瞬間、勢いよく扉が開いた。
開けたのは、勿論雲雀恭弥。
「……」
『えっと…お久しぶりです。』
「…何で此処の学校辞めた人が制服着てるの?」
そこですか。
『話すと長くなるのですが…簡単に言えば、目立たないようにです。』
「ふぅん。ふざけてるのかい?」
え、何…今ので怒らせた?
『あ、あの!!今日はお願いがあって来ました。急ぎの内容なので、どうか協力してください。』
「……」
『……』
「じゃあ…中に入りなよ。いろいろと話したいしね。」