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笹川京子が保健室を出て行って、またあたしとDr.シャマルの二人になった。
『笹川京子は優しいですね。』
「お前もな。」
『10代目が笹川京子を好きになるのも分かりますよ。』
10代目を見捨てないで居てくれた。
あたしを、信じてくれた。
「お前…レズには目覚めるなよ。」
『目覚めませんて。』
何の心配だ。
「まぁ、ナマエが楽しく過ごせばリボーンも喜ぶだろうな。」
『リボーンが…』
そっか。
あたし、リボーンに沢山心配かけたし。
あたしが楽しく過ごしてるのが分かれば、リボーンも喜んでくれるかな?
『ありがとうございます、Dr.シャマル。あたしもそろそろ教室戻ります。』
「おう。しっかり授業受けろよ。」
『………はい!』
「受けない気だろ。」
『いえいえ、授業は受けますよ。』
ただ、聞かないだけで。
なんて言えない。
『結構時間経っちゃったな。』
10代目達は、お昼食べ終わったかな。
あたしも早く教室帰って食べよう。
「おい。」
『はい?』
廊下を歩いていたら、声をかけられた。
振り向くと、何人かの男子と女子が。
『…何ですか?』
いい感じはしない。
むしろ、殺気を感じる。
「お前、何で今更帰って来てんの?」
「目障り。」
「山本君達と仲良くなれたからって、調子にのらないでよ。」
「消えろ。」
「また痛い目に合いたいのかよ!!」
沢山の暴言が吐かれる。
よく飽きないな…
あたしはもういちいち傷付かないけど。
「何で、また来ちゃったの?」
何で?
そんな事聞かれるのも、何回目だろ。
『あたしが必要とされたから、戻って来ました。』
「お前が?そんなわけないじゃん。前にやった事わかってんの?」
あたしが何をしたって言うんだ。
「もう…学校に来れないようにしてやるよ。」
そう言った男子の手には、カッターが握られていた。