確かに好きだった(雲雀夢)/思春期番外編
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―キーンコーンカーンコーン―
「……」
目を開けると、僕は応接室のソファに座っていた。
どうやら、少し寝ていたらしい。
「ナマエは…」
ナマエは、まだ寝ている。
チャイムが鳴ったのに、よく起きないな。
「懐かしい夢だったな。」
僕を女だと信じて疑わなかった君は、本当に僕の事しか見ていなかったね。
僕から離れ、また戻って来てくれた時は本当に嬉しかったんだ。
“恭弥!!あたし、好きな人が出来た!!”
“笹川…笹川京子っていう子なの!!”
“京子、あたしが好きって告白したら笑顔でありがとうって言ってくれたんだよ!!”
「きょうこ、か…」
君は彼女の名前がきょうこじゃなくても、彼女を好きになってた?
その名前をきっかけに好きになったんじゃないかって、少しだけ思っても良いのかな。
「ナマエ、起きなよ。」
『んー…』
「ねぇ、ナマエ。」
『……』
ナマエ、僕は、ナマエが
「好きだったよ。」
僕達は一度、確かに恋をしていた。
お互い、確かに好きだった。
ナマエは今、僕を安全な幼なじみとしか思ってないかもしれない。
僕は“好き”とか“愛してる”とかそんな単純な言葉では表せないくらい、ナマエが大切なんだ。
だから、骸から助けたと思ってたのに。
「君は、僕から離れるんだね。」
僕は骸が嫌いだよ。
でも、君が好きなら僕は止めない。
でも、僕はいつでもここに居るから。
辛くなったらまた戻っておいで。
確かに好きだった
(今は、それ以上の感情なんだ)