確かに好きだった(雲雀夢)/思春期番外編
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あれは、幼稚園に入る頃。
『となりに来ました!ナマエです!!』
「……」
ナマエ、と名乗った女の子が僕の家を訪ねた。
どうやら、隣に越してきたと言いたいらしい。
『お母さんは?』
「え…今、買い物…」
僕の家に人が来ることは、珍しかった。
だから、ドアに少し隠れるように顔を出した。
『か…かわいいね、あなた!』
「は…?」
『名前は!?何て言うの!?』
「きょー……や…」
『きょーちゃんね!!』
この時僕は、ナマエのキラキラした目に不快を感じた。
『となりに住んでるのがこーんなにかわいい女の子で良かったぁ。』
女の子?
『よろしくね、きょーちゃん!!』
やめてよ。
僕は男だよ。
そうすぐに言いたかったのに…
「よろしく」
この時のナマエの笑顔を見たら、男だなんて言えなかったんだ。
こうして僕とナマエは出会った。