また、会える(ロマーリオ)/死ぬ気ヒロイン。10年後、死ネタ夢。
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胸元のポケットに入っている、写真。
俺とナマエさんが初めて一緒に写った写真だ。
「写真…最初で、最後になっちまったな。」
俺の呟きを聞いたボスは、堅く目を閉じた。
「いつか、いつか…また、会えるさ。」
「はは、悪い冗談はよしてくれよボス。」
また、会えるなんて。
俺達が死ぬ事以外、有り得ない。
「悪かったな、ロマーリオ。仕事の前にこんな話しちまって。」
「いや、いいんだボス。これはボスの中だけでとどめておく問題じゃねぇ。」
スーツをはおって、銃の弾を確認した。
そう、今日は仕事だ。
「10年後の今日が仕事ってのも…おかしな話だ。」
写真の日付は丁度10年前。
「さて、行くぜ、ボス。」
「おぉ。」
―バァンッ―
今回の仕事は、交渉不成立となったマフィアとの殺り合い。
お互い、容赦なく撃ち合う。
「怯むんじゃねぇぞお前ら!!」
ボスがそう叫ぶと、部下達はオーッ、と声を合わせて叫んだ。
俺も自分のポジションに着くと、岩影に隠れて息を飲んだ。
「ハァ、フゥ…」
俺も、もう若くないな。
ショックを受けたせいか、いつもより体が重い。
―ガサッ―
写真をもう一度見ると、あの頃のナマエさんはやっぱり笑顔で、今も突然出てきそうな気がした。
また、会える。
「その言葉は…俺が一番近いかもな。」
銃を握り、深呼吸をして、俺は戦場に飛び出した。
―バンッ―
―バァンッ―
「くっ」
俺が先に撃つと、腕にかすった相手は撃ち返してきた。
なかなか、上手く殺れないもんだ。
ボンゴレは、ナマエさんを痛く感じさせないように上手く殺れたのだろうか。
いや、あの人もナマエさんを愛していたんだ。
きっと、確実に一発で殺ったに違いない。
それは、とても辛い判断だっただろう。
「バッ、ロマーリオ!!あぶねぇ!!」
「っ!!」
―バァンッ―