痛み(京子夢)/思春期番外編
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「10代目、大丈夫ですか!?」
『っ、』
あたしがサワダツナヨシを睨んでいると、サワダツナヨシの前にホモ野郎が現れた。
「ナマエテメェ…10代目に対する侮辱は、許さねぇ。」
『ソイツはあたしと京子の仲を邪魔したんだ。ソイツが悪い。少しは黙ってろホモ野郎が。』
「うるせぇよレズ!!」
あぁもう!!
何なのこのウザイ奴!!
「はは…獄寺君、朝から元気だね。」
「ふふっ。でも、ナマエちゃんと仲良いね。」
「!!」
『!?』
京子の方を見る。
京子は楽しそうに、あたし達を見ている。
仲良い?
あたしと?
誰が?
『~っ、京子!あたしは京子だけ居れば他に仲良しなんて要らない!それにこんな奴嫌だ!!』
「テメッ…俺だって嫌に決まってんだろ!!勝手な事ぬかしてんじゃねぇぞ!!」
―キーンコーンカーンコーン―
「あ、チャイム。じゃあまた後でね。」
京子はそそくさと自分の席に行った。
あたしと京子の席は離れてるから、席に座るのが嫌。
でも、京子が席に座ったなら仕方ない。
あたしも自分の席に戻った。
『はぁ…』
長袖のセーターを捲って見る。
腕には沢山の切り傷があるけれど、どれも古いものだ。
血はもう出ないし、少し薄くなって消えそうな傷もある。
『京子ぉ…』
痛い痛い。
苦しい苦しい。
京子に貰った傷は気持ちよくて、好きだったのに。
この消えそうな傷跡を見てると、胸が痛くて苦しくなる。
京子の方を見てみれば、隣の席はサワダツナヨシ。
何だか楽しそうに笑ってる…気がする。
『っ、』
嫌だ嫌だ。
サワダツナヨシを見ないで。
笑顔を見せないで。
あたしを見て。
あたしに全部刻んでよ!!
あたしの事、殺しても構わないから…
『きょ…ぉこ…』
あたしに刻んで痛みを頂戴。
今の胸の痛みは嫌いなの。
血が足りなくなるってくらい、刻まれたい。
あたしの体に刻んで、また笑ってよ!!
(それがダメなら、要らないって言われた方が今よりずっと楽なのに)