血まみれの約束(骸夢)
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どうして、どうして?
ナマエの頭の中には、そんな言葉しか出てこない。
ナマエはただ、塾の帰りに暗い道を歩いていただけだった。
いつも通りの、静かな道を。
「クフフ、こんばんは。」
『六…道君?』
偶然にも、つい先日転入してきた六道骸に会った。
笑って返そうとしたが、ナマエは骸を見て恐怖を感じる。
『ろ、く…ど…く……その血!!』
全身に血を浴びている骸。
そんな骸の足元を見ると、黒曜中の女子が無様な姿になっているのが見えた。
「クフフ、見られちゃい…ましたね。」
たいして気にする様子もなく、骸はナマエに近づく。
『こ…来ないで!!』
「別に、殺すつもりは無かったんですよ。この人があまりにもしつこくて。」
骸はナマエとの距離を一気に詰めると、血だらけの手でナマエの頬を包んだ。
「だから…秘密にしてください。」
『え…』
ナマエが顔を青くして、骸を見る。
そんなナマエの顔を見て、骸が微笑む。
「約束、ですよ。」
『い、嫌っ!!』
骸の瞳に恐怖を感じたナマエは、手をはらって走り出す。
「おやおや…クフフ。」
『ハァッ、ハッ!!』
暗い道を、ひたすら走る。
道を抜ければ、交番があった。
ナマエは、そこを目指して必死になって走る。
『ど…して…』
どうして、どうして?
どうして人を殺したのか。
どうして殺したにも関わらず笑っていられるのか。
ナマエの中で疑問は増えていくばかりだ。
―ガシッ―
『っ!!』
ナマエの腕を、誰かが掴んだ。
『い…嫌!!離して!!』