恨まれても構わない(骸夢)/喜狂番外編
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「また会いましょう。」
ナマエの額に口付けをして、病室を出る。
そろそろ僕も戻らないといけない。
「忘れないでください。貴女を殺すのは、僕だという事を。」
次に再会した時、ナマエは僕を恨むだろうか。
…まぁ、僕は構いませんが。
「……ふぅ。」
意識を、自分の体に戻した。
ここは牢獄。
僕や犬や千種の3人は今、ここに捕まっている。
「骸さん、おかえりらさいれす。」
「おや犬。どうしました?」
「あの、ナマエ…どーれしたか?」
「……」
牢屋に閉じ込められている僕達。
千種も気になるのか、こちらをじっと見つめている。
「もう大丈夫ですよ。いずれ、目も覚めます。」
「本当れすか!?」
顔に出して喜ぶ犬と、安心したかのような溜め息を漏らす千種。
「ただし、ナマエはまだ…任務を諦めないかもしれませんね。」
目が覚めれば、僕を探すでしょう。
そして、きっと憎しみを込めた瞳で僕を見つめるに違いない。
「犬。千種。此処を出ましょう。」
「びょん!?」
「……」
そうだ。
ナマエはいずれ、僕を訪ねる。
だが、ここに居たら僕達は出会えない。
「ナマエが任務を辞めないなら、僕も本気になります。」
「骸さん…」
「……」
恨まれても構わない。
どんなに恨まれても僕は必ず、この任務を辞めさせ、ナマエを沢田綱吉達から引き離す。
「クフフ。」
そう、ナマエを生かすのも殺すのも僕の意志だからだ。
END