気まぐれ/過去の夢ネタの塊です。
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喜狂番外編(フゥ太)
この季節は、夏になる前の…まだ少しじめじめとした空気がある。
だから、少し寝苦しい。
『……』
寝苦しい。
いや、さっきまで寝ていた。
少し寝苦しかったけど、10代目が窓を開けてくれたから少し涼しくなって、眠れた。
それでもつい先程から、何かが乗っていて寝苦しい。
リボーン…にしては少し重い。
あり得ないとはわかっているけど、10代目にしては軽すぎる。
じゃあ、このあたしの首に腕をまわして、あたしの上に乗っかっているものは何?
「うー…」
『……』
声に、聞き覚えがあった。
あたしはゆっくりと、その上に乗るものの頭を撫でた。
『…フゥ太君?』
「あ…ごめん、勝手に入って…」
そう謝りつつも、退くつもりはないみたいだ。
時計を見ると、夜中の1時を過ぎている。
『どうしたんですか?』
「……」
彼はただ黙って、あたしの首に抱きついている。
気付けば窓は閉められていた。
フゥ太君が閉めたのかな?
『眠れないんですか?』
「……この季節、嫌いだよ。」
この季節?
あぁ、この夏になる前の事かな?
外に耳を傾ければ、サーッという音が聞こえた。
『雨、ですね。』
そういえば彼は雨が嫌いだった。
ランキングが狂うとかなんとか…
でも、あたしは雨は好き反面嫌いでもある。
『雨は…嫌な事を思い出させますね。雨が降る前は体が重くなるし、古傷が痛みます。』
「……」
『でも、雨の後の晴れた天気は…好きですよ。』
「雨の…後?」
フゥ太君が、あたしと目を合わせた。
いつもの明るい顔と違って、何かに脅えるような顔つきでもあった。
『雨の後は地面が濡れていて、そこに太陽の光が反射するんです。
空からは暑い光が照っていますが、地面からは雨水の冷たい風が来て、気持ちが良い。
雨がやんだ後の晴れの日は、デートに行きたいですね。』
リボーンと。
「……そっか。」
フゥ太君は、ゆっくりあたしの上から退いて立ち上がった。
「ありがとう。もしかしたら、眠れるかも。」
『そうですか。おやすみなさい。』
部屋から出ていこうとしたフゥ太君は、一度立ち止まった。
「雨がやんだら、そのデートにつれてってね。おやすみ。」
『……』
ゆっくりと静かに扉が閉められていく中、あたしはポカン、としていた。
『…ませてるのかな。』
全く、最近の子供は…
『……』
それでも、雨が少しでも好きになってくれるなら…デート、しようかな。
この季節は、夏になる前の…まだ少しじめじめとした空気がある。
だから、少し寝苦しい。
『……』
寝苦しい。
いや、さっきまで寝ていた。
少し寝苦しかったけど、10代目が窓を開けてくれたから少し涼しくなって、眠れた。
それでもつい先程から、何かが乗っていて寝苦しい。
リボーン…にしては少し重い。
あり得ないとはわかっているけど、10代目にしては軽すぎる。
じゃあ、このあたしの首に腕をまわして、あたしの上に乗っかっているものは何?
「うー…」
『……』
声に、聞き覚えがあった。
あたしはゆっくりと、その上に乗るものの頭を撫でた。
『…フゥ太君?』
「あ…ごめん、勝手に入って…」
そう謝りつつも、退くつもりはないみたいだ。
時計を見ると、夜中の1時を過ぎている。
『どうしたんですか?』
「……」
彼はただ黙って、あたしの首に抱きついている。
気付けば窓は閉められていた。
フゥ太君が閉めたのかな?
『眠れないんですか?』
「……この季節、嫌いだよ。」
この季節?
あぁ、この夏になる前の事かな?
外に耳を傾ければ、サーッという音が聞こえた。
『雨、ですね。』
そういえば彼は雨が嫌いだった。
ランキングが狂うとかなんとか…
でも、あたしは雨は好き反面嫌いでもある。
『雨は…嫌な事を思い出させますね。雨が降る前は体が重くなるし、古傷が痛みます。』
「……」
『でも、雨の後の晴れた天気は…好きですよ。』
「雨の…後?」
フゥ太君が、あたしと目を合わせた。
いつもの明るい顔と違って、何かに脅えるような顔つきでもあった。
『雨の後は地面が濡れていて、そこに太陽の光が反射するんです。
空からは暑い光が照っていますが、地面からは雨水の冷たい風が来て、気持ちが良い。
雨がやんだ後の晴れの日は、デートに行きたいですね。』
リボーンと。
「……そっか。」
フゥ太君は、ゆっくりあたしの上から退いて立ち上がった。
「ありがとう。もしかしたら、眠れるかも。」
『そうですか。おやすみなさい。』
部屋から出ていこうとしたフゥ太君は、一度立ち止まった。
「雨がやんだら、そのデートにつれてってね。おやすみ。」
『……』
ゆっくりと静かに扉が閉められていく中、あたしはポカン、としていた。
『…ませてるのかな。』
全く、最近の子供は…
『……』
それでも、雨が少しでも好きになってくれるなら…デート、しようかな。