飴(獄寺)/死ぬ気で妄想ヒロイン
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今日は10代目と野球馬鹿は補習らしく、帰りが遅くなるらしい。
『獄寺ー。一緒に帰ろっ』
「おう」
だから、今日はコイツと2人だ。
『獄寺。』
「んだよ」
『飴食べる?』
帰り道を歩いてる時に、突然出された1つの飴。
包みが怪しい。
これはきっと媚薬入りだ。
「誰がんな怪しい物食うかよ。」
『あっそ。じゃあ私が食べちゃお。』
「勝手に食え。どうせ媚薬だろ。」
『あれ?分かってた?』
あっさり認めやがった。
『じゃあ私が食べても良いの?』
「勝手にしろ。」
『私乱れちゃったら、誰とヤっちゃうか分からないなぁ。』
「……」
『食べて良いの?』
「…やめとけ」
『じゃあ食べる?』
「いらねぇよ馬鹿!!」
じゃあっなんだよ。
それ食ったらコイツの思う壺じゃねぇか。
「ガハハハハ!!お前ら何やってんのー」
『あー。ウザイ牛だ。』
「ランボだろうが。」
ウザイ牛って気持ちは分かるけどよ。
「飴だ!ランボさんに寄越せ!」
『えー、でもコレ獄寺に食べさせたいのに。』
「っ、」
俺に食べさせたいって…変な言い方すんなよ!
一瞬ドキッてしちまったじゃねぇか!
『牛、飴食べる?』
「は!?」
「食べるー」
「お、おい!」
アホ牛に飴をあげようとするから、思わずアホ牛を抱き上げる。
媚薬入りの飴なんか舐めさせたらマズいだろ!
『何すんのさ獄寺!』
「アホか!そんな飴コイツに食わせられるか!」
何考えてんだこの女!
「って、包みから出すな!」
『もう獄寺でもウザイ牛でも良いから食べてよ。』
「ランボさん食べるー!!」
黙れよアホ牛!!
何も知らねえくせに!
媚薬なんてもん、ランボに食わせちまったらどうなるんだ。
いや危ないだろ確実に。
「ふっ…ふざけんな!俺が食うんだよアホ牛!!」
―パクッ―
『あ。』
手に持たれてた飴を、俺は指ごと噛むように奪った。
「あー!ランボさんの飴ー!」
『…あぁ、媚薬入りってね。嘘だよ。』
「はぁ!?」
『っていうのも嘘。』
「どっちだよテメェ!!」
『さぁ?』
ニヤニヤ笑いやがって。
何がおかしいんだ。
『…で?獄寺は今私とナニしたい?』
「……」
こ、コイツ…!!
端っから言わせるつもりだったのか!
「卑怯だぞ。」
『何が?』
「…ふざけんな」
『私は獄寺にナニしたいか聞いてるだけだよ?』
「……」
ナニしたいかだと?
そんなの、もう分かってんだろ。
マジ性格わりぃ。
いい加減その笑顔やめろよ。
「…だ、抱きたい」
言った。
言ってしまった。
あぁ、もう、コイツの思う壺じゃねぇか。
『ふふ、よく言えました。』
やめろって。
その笑顔。
好きなんだ。
END