七夕(銀時)
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七夕って、織り姫と彦星が年に1度会える日だっけ?
『良いなぁ。』
「何が?」
『織り姫と彦星。』
「あっそ」
銀時があまりにも興味ないって態度をとるから軽く殴った。
『あたしはもう何年も晋介に会ってないのに。』
「……」
『年に1度も会えるなんて、羨ましい。』
羨ましい。
良いなぁ。
あたしも晋介に会いたい。
どうして見つからないの?
「くだらねぇな。」
『む。何処がさ。』
あたしは会いたくても会えないんだよ?
年に1度でも良いからって思うのはおかしいの?
「お前の場合は、高杉を見つければずっと一緒に居られんだろ。」
ずっと、一緒に?
『ずっと?』
「あぁ」
『本当に?』
「あぁ」
『晋介…迷惑じゃないかな?』
「知るか。」
『……』
「迷惑でも、一緒に居たいんだろうが。」
『…うん』
「じゃあ、年に1度で満足してんな。」
そっか。うん、年に1度で満足していられない。
その次の日も、次の週も、次の月も、ずっと一緒に居たい。
『じゃあさ』
「あ?」
『ソファでゴロゴロしてないでさっさと探せ。』
あたしの膝に頭を乗せて寝転がる銀時。
あたし、晋介探してって依頼したよね?
「もーちょい良いだろ。」
『良くない。腹に抱きつくな!』
「ケチケチすんな。疲れてんだよ。」
『昨日遅くまで飲んでたんでしょ?』
「……」
『起きやがれコラ。』
「今日は大人しくしとけって。」
銀時の表情が見えない。
でも、ふざけてないって分かる。
『…明日から探してよね。』
「あぁ。」
『サボるのは今日だけだからね!』
「分かってるって。」
本当かよ。
『仕方ないな。今日はあたしの膝貸してあげる。』
何だか、銀時がとても寂しそうに見えたから。
こんな弱い姿、珍しいから。
「ありがとよ。」
お腹に回された腕の力が、また強くなった。
(苦しい…)
(太ったか?)
―ゴチンッ―
(…殴るよ?)
(殴ってから言うな)