愛情の裏返し(仙蔵/忍たま)
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『ぅわあぁぁん!』
「ほらほら、もっと早く逃げられないのか?蜘蛛が背中につくぞ?」
『いやぁぁあぁぁっ!』
あたしは今、仙蔵から逃げてます!
いや。仙蔵が持ってる蜘蛛から!!
『やめて来ないで!』
「それは出来ない。」
『死ね!』
「ほう…」
『ぎゃあぁっ!!スピード上げんな!』
何で蜘蛛持ってんの!?
有り得ない!
「こら!廊下を走るんじゃない!」
土井先生が出てきた。
『土井先生だずげでー!!!』
すかさず土井先生の後ろに隠れる。
「こ、こら!!鼻水をつけるんじゃない!!」
『い゛や゛ー!!』
剥がさないで!
私を捨てないで!!!
「立花も…何をやっとるんだお前たちは。」
「修行です。」
『有り得ねぇ!』
こんな一方的な修行があってたまるか!!
「今日、森へ行ったんです。そしたらコイツの頭に蜘蛛が落ちて、それだけで大騒ぎですよ。他の奴らにも良い迷惑で。」
『ビックリしたんだから仕方ないじゃん!!』
っていうか蜘蛛の足が動いてるぅぅっ
「……よく分からないが、廊下は走るなよ。」
『土井先生見捨てないで!!』
今見捨てようとした!
絶対見なかった事にしようとした!
「ほら、よく見ろ。可愛いだろ?」
『可愛くない!』
「手に乗せてやろう。来い。」
『いやいやいやいや!無理!!』
何で自ら手に蜘蛛を乗せるの?
意味が分からない!
『ど、ど、土井先生っ』
「まぁ、虫くらい大丈夫になろうな。」
酷い!!
「ほら。」
『ひっ』
目の前にある蜘蛛。
足がわしゃわしゃと動いてる!
『い…やだぁぁあぁぁっ!!』
土井先生から離れて、速攻で走った。
「ふっ…逃がさん。」
涼しい顔して追いつかないで!
『助けてー!!』
「待て。ほら、可愛いだろう?」
『いやだー!!!』
土井先生が、あたし達を笑顔で見送っている。
バーカバーカ!!!
「これは…愛情の裏返しってやつか?」
結局、途中で蜘蛛は逃げてしまいやっと鬼ごっこが終わったのは夕方だった。
(仙蔵のバカ!)
(ほう…)
(すみません!!!)