気まぐれ/過去の夢ネタの塊です。
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思春期番外(京子)
『京子、愛してる。』
この子の半分でも良いから、素直な気持ちが言えるようになりたい。
『京子、愛してる。好き。抱きたい。』
「もう…暑いから、離れて?」
ずっと私に抱きついて離れない女の子。
私の事が好きで、マゾなちょっと変わってる子。
私の事を膝の上に座らせて、後ろからずっと抱きしめている。
ここは教室だけど、みんなこの光景を見慣れたのか、誰も見てこない。
『好き好き好き。愛しい。』
「本能のままに生きてるって感じだね。」
『違うよ。京子への愛に素直なんだよ。』
「……」
素直、か。
異性へならまだしも、同性に愛を素直に表すのって凄く難しいと思う。
私はお兄ちゃんが好きだけど、それを素直に言えない。
“お兄ちゃん”だから。
それはきっとこの子には言い訳にしか聞こえないかもしれない。
だって、この子は同性でも愛に素直なんだもの。
…少し強引すぎる時もあるけど。
『好きな人に好きって言うのってね、自分の中のモヤモヤを一気に言えた気がして、気持ちいいんだよ。』
「そう…」
本当は私だって言いたい。
お兄ちゃんに好きって…
でももし言ったら、お兄ちゃんは困った顔するのかな。
もしかしたら、距離を置かれちゃうかもしれない。
そんなの私には無理。
だったら、このままの“兄弟”で良い。
好きって言えないのは、凄くつらいよ。
『京子、悩んでる?』
「…うん。」
『話せるなら…あたしに話して?京子が好きだから、何でも力になる。』
「私は嫌いよ。」
『えぇっ!?』
嫌い。嫌いよ。
どうして私を好きになるの?
どうしてそれを言えるの?
凄く、羨ましいよ。
『京子、あたしの事…嫌いなの?』
「ううん。ウソだよ。ごめんね。」
『本当?良かったー。京子に嫌われたら死ねるわ。』
「ただ、ね…」
『ん?』
お腹に回されている手に手を重ねる。
すると、一瞬反応を見せた。
「そうやって素直に好きって言えて、羨ましいなーって。」
『え?』
私もお兄ちゃんに抱きついて、好きと言いたい。
私を女と見てほしい。
嫌われたら死ねる、なんて言ってみたい。
『これでもあたし、かなり抑えてるんだよ。』
「ウソ」
『本当』
こんなにくっついてて、よく言う。
『本当ならここで深いキスしたいし、もっと触りたい。京子が好きすぎて、常に好きって言ってないと壊れそう。』
「…そんなに、好きなの?」
『好き。』
「……やっぱり嫌い」
『え゛ぇっ』
「私も、お兄ちゃんに好きって言いたいのに…」
迷惑って思われたら、もう立ち直れないよ。
『京子は、あたしに好きって言われて迷惑?』
「ううん。」
『なら、京子の兄さんは京子に好きって言われて、迷惑って思わないよ。』
そうかな。
迷惑って思われないかな。
「嫌いって言って…ごめんね。」
『ううん。いいよ。』
「嫌いってウソだからね。」
『うん。わかってる。』
今はまだ好きって言えないけれど、私も少しは素直になるからね。
《不器用》
『京子、愛してる。』
この子の半分でも良いから、素直な気持ちが言えるようになりたい。
『京子、愛してる。好き。抱きたい。』
「もう…暑いから、離れて?」
ずっと私に抱きついて離れない女の子。
私の事が好きで、マゾなちょっと変わってる子。
私の事を膝の上に座らせて、後ろからずっと抱きしめている。
ここは教室だけど、みんなこの光景を見慣れたのか、誰も見てこない。
『好き好き好き。愛しい。』
「本能のままに生きてるって感じだね。」
『違うよ。京子への愛に素直なんだよ。』
「……」
素直、か。
異性へならまだしも、同性に愛を素直に表すのって凄く難しいと思う。
私はお兄ちゃんが好きだけど、それを素直に言えない。
“お兄ちゃん”だから。
それはきっとこの子には言い訳にしか聞こえないかもしれない。
だって、この子は同性でも愛に素直なんだもの。
…少し強引すぎる時もあるけど。
『好きな人に好きって言うのってね、自分の中のモヤモヤを一気に言えた気がして、気持ちいいんだよ。』
「そう…」
本当は私だって言いたい。
お兄ちゃんに好きって…
でももし言ったら、お兄ちゃんは困った顔するのかな。
もしかしたら、距離を置かれちゃうかもしれない。
そんなの私には無理。
だったら、このままの“兄弟”で良い。
好きって言えないのは、凄くつらいよ。
『京子、悩んでる?』
「…うん。」
『話せるなら…あたしに話して?京子が好きだから、何でも力になる。』
「私は嫌いよ。」
『えぇっ!?』
嫌い。嫌いよ。
どうして私を好きになるの?
どうしてそれを言えるの?
凄く、羨ましいよ。
『京子、あたしの事…嫌いなの?』
「ううん。ウソだよ。ごめんね。」
『本当?良かったー。京子に嫌われたら死ねるわ。』
「ただ、ね…」
『ん?』
お腹に回されている手に手を重ねる。
すると、一瞬反応を見せた。
「そうやって素直に好きって言えて、羨ましいなーって。」
『え?』
私もお兄ちゃんに抱きついて、好きと言いたい。
私を女と見てほしい。
嫌われたら死ねる、なんて言ってみたい。
『これでもあたし、かなり抑えてるんだよ。』
「ウソ」
『本当』
こんなにくっついてて、よく言う。
『本当ならここで深いキスしたいし、もっと触りたい。京子が好きすぎて、常に好きって言ってないと壊れそう。』
「…そんなに、好きなの?」
『好き。』
「……やっぱり嫌い」
『え゛ぇっ』
「私も、お兄ちゃんに好きって言いたいのに…」
迷惑って思われたら、もう立ち直れないよ。
『京子は、あたしに好きって言われて迷惑?』
「ううん。」
『なら、京子の兄さんは京子に好きって言われて、迷惑って思わないよ。』
そうかな。
迷惑って思われないかな。
「嫌いって言って…ごめんね。」
『ううん。いいよ。』
「嫌いってウソだからね。」
『うん。わかってる。』
今はまだ好きって言えないけれど、私も少しは素直になるからね。
《不器用》