ひな祭り/思春期番外編。 京子&骸
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『ひな祭りって女の子の為の日でしょ?何でおひな様は男と並んでるの?』
「文句付けたらダメだよ。」
京子と学校帰りに歩いていたら、ひな人形が飾られた店を見つけた。
『だって、変なおっさんも居るよ!』
因みにあたしの家のひな人形は、おひな様の隣に三人官女の一人が置いてある。
ていうか、男を置いてない。
「でも、歌は幸せそうだよね。」
『……』
そうだね。
そう答えたかった。
でもあたしは、ひな祭りの歌詞を知らない。
あれは男と結ばれる歌だから。
『あたしは、京子と並びたい。』
「え…」
『あたしは男よりも、京子と一緒に過ごしたい。』
京子の手を取って、瞳を見つめた。
隣に京子がずっと居てくれたら、どんなに幸せだろう。
「おや。」
『……』
サーッと血の気が引く気がした。
何で?
ここ、並盛なのに。
『ど…髑髏っ』
でも、中身はきっと骸だ。
「クフフ…何をしているんですか?」
『え、いや、その…』
「?」
あたしが動揺している事に、京子が不思議そうな顔を浮かべる。
「手、どうかしました?」
「え…別に…」
やめて骸!
京子にちょっかい出さないで!
『あ…あの…っ』
「何か?」
「どうしたの?」
あ。
京子もちょっと攻める目で見てる。
『へ…へへぇ…』
「……」
「……」
あぁ…
京子と骸睨み合ってるよ。
何この空気!!
「私…今日は帰るね。」
『え!?京子!?』
何で!!
「せっかく友達と会ったんだから、一緒に居てあげなよ。友達と。」
さり気なく友達が強調されてる!
『あ…ありがとう…』
「ううん。気にしないで。」
京子の手が、あたしの手から離れた。
「じゃあね。今日は楽しかったよ。」
『あ…うん。』
「明日も楽しいコト、しようね。バイバイ!」
京子が手を振って帰って行った。