気まぐれ/過去の夢ネタの塊です。
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死ぬ気ヒロイン(バジル夢)
彼女は滅多に、他人に自分の弱さを見せない。
だから拙者は時々、勘違いをしていた。
“彼女は強い”のだと―――…
『バジルー…』
「……どうしたんですか?」
背中から回された腕の感触で目が覚めた。
時計を見ると、まだ6時を回っていない。
「…早い目覚めですね。」
『怖い夢見た。』
「あぁ、夢見が悪かったんですか。どんな夢です?話せば正夢にはなりませんよ。」
『……』
「?」
回された腕に、力が入る。
いったいどんな夢を見たんだろう…
『皆が、ね…』
「……」
『ちょっと、ちゃんと聞いてんの。私の正夢がかかってるんだけど。』
「イタタタタ。聞いてますよ、つねらないでください。」
拙者が起きているのを確認すると、彼女はまた語った。
『皆がね、大人になってて…凄く美味しそうだったの。』
「そーですかー」
何が怖いんだ。
『ちゃんと聞いてよ!!
それで、皆美味しそうだから、私…喜ぶの。』
「リアルですね。」
これは、正夢になりそうだ。
『でも皆、悲しそうな目で私を見てた。』
「…?」
『私、動けなくなってたの。
それでツナが、私に近付いて“さようなら”って言うの。
意味がわからないのに、声が出なくて…
私、死んでたの。』
「……怖かったんですか?」
怖かったか?
そんなの、聞かなくても答えはわかっている。
震えているのが背中に伝わってきて、泣いている気もする。
『凄く…怖かった…』
ただ、彼女がこんな所で弱さを見せるとは思ってもいなかった。
皆さんとは体だけの関係とは言え、大切に思っているらしい。
「大丈夫。拙者が、側に居ますよ。」
『…うん。』
「拙者が守ります。
だから、貴方は死なない。
そんなの、只の夢です。」
彼女の方に体を向けると、胸に飛び込んできた。
『私…皆と離れたくないっ』
「はい。」
『私だけ死ぬのは、嫌だ。』
「大丈夫です。拙者が側にいます。必ず、お守りしますから。」
時々、彼女は強い方だと思っていた。
それはとんだ勘違いだ。
セックス好きな、独りが嫌いな女性だったんだ。
「大丈夫…拙者が、側にいます。
5年後も、10年後も…ずっと、貴方の側にいますよ。」
拙者は絶対、貴方を独りにはしない。
彼女は滅多に、他人に自分の弱さを見せない。
だから拙者は時々、勘違いをしていた。
“彼女は強い”のだと―――…
『バジルー…』
「……どうしたんですか?」
背中から回された腕の感触で目が覚めた。
時計を見ると、まだ6時を回っていない。
「…早い目覚めですね。」
『怖い夢見た。』
「あぁ、夢見が悪かったんですか。どんな夢です?話せば正夢にはなりませんよ。」
『……』
「?」
回された腕に、力が入る。
いったいどんな夢を見たんだろう…
『皆が、ね…』
「……」
『ちょっと、ちゃんと聞いてんの。私の正夢がかかってるんだけど。』
「イタタタタ。聞いてますよ、つねらないでください。」
拙者が起きているのを確認すると、彼女はまた語った。
『皆がね、大人になってて…凄く美味しそうだったの。』
「そーですかー」
何が怖いんだ。
『ちゃんと聞いてよ!!
それで、皆美味しそうだから、私…喜ぶの。』
「リアルですね。」
これは、正夢になりそうだ。
『でも皆、悲しそうな目で私を見てた。』
「…?」
『私、動けなくなってたの。
それでツナが、私に近付いて“さようなら”って言うの。
意味がわからないのに、声が出なくて…
私、死んでたの。』
「……怖かったんですか?」
怖かったか?
そんなの、聞かなくても答えはわかっている。
震えているのが背中に伝わってきて、泣いている気もする。
『凄く…怖かった…』
ただ、彼女がこんな所で弱さを見せるとは思ってもいなかった。
皆さんとは体だけの関係とは言え、大切に思っているらしい。
「大丈夫。拙者が、側に居ますよ。」
『…うん。』
「拙者が守ります。
だから、貴方は死なない。
そんなの、只の夢です。」
彼女の方に体を向けると、胸に飛び込んできた。
『私…皆と離れたくないっ』
「はい。」
『私だけ死ぬのは、嫌だ。』
「大丈夫です。拙者が側にいます。必ず、お守りしますから。」
時々、彼女は強い方だと思っていた。
それはとんだ勘違いだ。
セックス好きな、独りが嫌いな女性だったんだ。
「大丈夫…拙者が、側にいます。
5年後も、10年後も…ずっと、貴方の側にいますよ。」
拙者は絶対、貴方を独りにはしない。