気まぐれ/過去の夢ネタの塊です。
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好きなもの(髑髏夢)
骸様にそっくりな髪型。
凪という名を捨て、全てを骸様に捧げたとても健気な少女。
とても、可愛くて
でも、憎らしくて
それでも…
「はい。」
『へ?』
夕飯中。
髑髏さんは私にフォークを向けた。
フォークの先には、デザートのパイナップルが。
「口、開けて。」
『は、はい。』
言われた通りに口を開けると、口の中にパイナップルが。
どうしよう、食べて良いのかな?
『ひゃべへひひんへふふぁ?(食べて良いんですか)』
「良いよ。あげる。」
フォークに刺さったパイナップルを加え、口を離す。
パイナップルはやっぱり美味しい。
「テメェ、嫌いなもん人に押し付けてんじゃねぇびょん!!」
あ。嫌いな物だったんだ。
でも良いや、私パイナップル好きだし。
『私、パイナップル好きだから嬉しいですよー』
「らめ!!甘やかしすぎれす!!」
犬ちゃんだって、野菜残してるのに…
「犬に関係ない。」
ズバッ、と言い切ると、またパイナップルを差し出された。
「はい。」
『い、いただきます…』
男の人が、“はいあーん”を好きな気持ちがわかる気がする。
髑髏さん、可愛いし。
骸様も、こんな可愛らしい女性が好きなのだろうか。
結局私は、髑髏さんのパイナップルを全部食べた。
『貰ってばかりじゃ悪いですよ。何か好きなフルーツはありますか?』
目の前に並ぶ蜜柑、林檎、バナナ。
どれも皮を剥けば食べられる。
「いらない。」
『そう、ですか…』
髑髏さんは、あまりにも食べなさすぎる。
だから、細いんだ。
守ってあげたいって気持ちを擽られる。
憎らしいなぁ…
「そんな奴、ほっといていーんれすよ。」
『駄目だよ犬ちゃん、そんなこと言ったら。』
でも、本当に…何か食べさせてあげたい。
『あ。』
「?」
私が突然立ち上がると、髑髏さんが私を見上げた。
『ちょっと待っててください。』
私はそう言って、一度部屋に戻った。
――――…
『お待たせしました。』
リビングに戻ると、髑髏さんは先程私を見送った体勢のまま。
まさか、ずっと動かなかったのかな。
『これ、食べてください。』
「…麦チョコ?」
私の好きな、麦チョコ。
髑髏さんの好きな物は、私と似ているからきっと気に入る筈だ。
「……」
『どう、ですか?』
「おいしい。」
『良かった。』
麦チョコを食べながら、髑髏さんは私をじっと見た。
「ねぇ。私と骸様ね…好きな物が似てるの。」
『え。』
あぁ、やっぱり憎い。
「この髪型、気に入ってるの。セットが大変だけど。」
『そう、ですか…』
「ドクロとか好きみたい。私の眼帯もドクロだし。だから私は髑髏なの。」
『へぇ…』
遠回しに…いや、確実に嫌味なんだろうか。
「大切にしてください、って言われた人も好きになったの。…ね?似てるでしょ?」
『……』
バッ、と顔を上げると、目の前には髑髏さんのニッコリ笑った顔。
憎いけど、恨めない。
とても可愛らしい悪魔みたいだ。
(ていうか…え、私!?)
骸様にそっくりな髪型。
凪という名を捨て、全てを骸様に捧げたとても健気な少女。
とても、可愛くて
でも、憎らしくて
それでも…
「はい。」
『へ?』
夕飯中。
髑髏さんは私にフォークを向けた。
フォークの先には、デザートのパイナップルが。
「口、開けて。」
『は、はい。』
言われた通りに口を開けると、口の中にパイナップルが。
どうしよう、食べて良いのかな?
『ひゃべへひひんへふふぁ?(食べて良いんですか)』
「良いよ。あげる。」
フォークに刺さったパイナップルを加え、口を離す。
パイナップルはやっぱり美味しい。
「テメェ、嫌いなもん人に押し付けてんじゃねぇびょん!!」
あ。嫌いな物だったんだ。
でも良いや、私パイナップル好きだし。
『私、パイナップル好きだから嬉しいですよー』
「らめ!!甘やかしすぎれす!!」
犬ちゃんだって、野菜残してるのに…
「犬に関係ない。」
ズバッ、と言い切ると、またパイナップルを差し出された。
「はい。」
『い、いただきます…』
男の人が、“はいあーん”を好きな気持ちがわかる気がする。
髑髏さん、可愛いし。
骸様も、こんな可愛らしい女性が好きなのだろうか。
結局私は、髑髏さんのパイナップルを全部食べた。
『貰ってばかりじゃ悪いですよ。何か好きなフルーツはありますか?』
目の前に並ぶ蜜柑、林檎、バナナ。
どれも皮を剥けば食べられる。
「いらない。」
『そう、ですか…』
髑髏さんは、あまりにも食べなさすぎる。
だから、細いんだ。
守ってあげたいって気持ちを擽られる。
憎らしいなぁ…
「そんな奴、ほっといていーんれすよ。」
『駄目だよ犬ちゃん、そんなこと言ったら。』
でも、本当に…何か食べさせてあげたい。
『あ。』
「?」
私が突然立ち上がると、髑髏さんが私を見上げた。
『ちょっと待っててください。』
私はそう言って、一度部屋に戻った。
――――…
『お待たせしました。』
リビングに戻ると、髑髏さんは先程私を見送った体勢のまま。
まさか、ずっと動かなかったのかな。
『これ、食べてください。』
「…麦チョコ?」
私の好きな、麦チョコ。
髑髏さんの好きな物は、私と似ているからきっと気に入る筈だ。
「……」
『どう、ですか?』
「おいしい。」
『良かった。』
麦チョコを食べながら、髑髏さんは私をじっと見た。
「ねぇ。私と骸様ね…好きな物が似てるの。」
『え。』
あぁ、やっぱり憎い。
「この髪型、気に入ってるの。セットが大変だけど。」
『そう、ですか…』
「ドクロとか好きみたい。私の眼帯もドクロだし。だから私は髑髏なの。」
『へぇ…』
遠回しに…いや、確実に嫌味なんだろうか。
「大切にしてください、って言われた人も好きになったの。…ね?似てるでしょ?」
『……』
バッ、と顔を上げると、目の前には髑髏さんのニッコリ笑った顔。
憎いけど、恨めない。
とても可愛らしい悪魔みたいだ。
(ていうか…え、私!?)