気まぐれ/過去の夢ネタの塊です。
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喜狂番外(雲雀夢)
「君、ってさ…一応は忍なんだよね?」
『一応じゃないですよ。忍です。』
何故か風紀委員の仕事をやらされているあたしは書類に目を向けたまま、のんびりソファに座る雲雀恭弥に反論した。
書類を見ていると、この学校の問題が事細かにわかる。
それを処分している雲雀恭弥も大変だな、なんて呑気な考えをしてみたり。
「忍にしては、弱いよね。」
『……』
動かしていたペンを握っている手を、止めた。
「殴られまくりだし。マゾかと思った。」
あぁ、マゾじゃなくてショタコンだったね。なんて、雲雀恭弥は悪気なく淡々と語る。
『あたしはマゾでもショタコンでもないですよ。あたしは主に、護衛や暗殺の任務につくんです。』
ペンを動かしながら雲雀恭弥に言うと、視線がこちらに向けられた感じがした。
「そんな任務…出来るの?」
『そんな任務についているからこそ、前の任務はあたしには合わなかったんですよ。』
「ふぁ~あ。」
え、欠伸…
「…で?何で合わなかったの。」
あ、一応聞くつもりたんだ。
『暗殺の時は、相手をただ殺すだけなので主に戦闘はしないんです。』
「そうか、戦闘する時は暗殺に失敗した時か。」
『まぁ…はい…』
図星を突かれたあたしは、再びペンの動きを止め、溜め息をついた。
「手、止めないで。」
『あ、すみません。』
あれ?
どうしてあたし、謝ってんの?
「…で?護衛の時は?」
『護衛の時は、依頼主をお守りするんですが…依頼主の側を離れられないので、相手からの攻撃を依頼主を抱えて避けるか、その攻撃をあたしが受けるか。だから護衛も、戦闘には入らないんですよ。』
「……」
あれ?無反応?
『―――っ、』
顔を上げると、目の前には雲雀恭弥の顔が。
『な、ん…』
「手。休めないで。」
『……』
あたしは渋々、書類に目を戻してペンを動かした。
「つまり、前の任務は自分の身を守る為に戦闘が多かった。でも、君は戦闘をした事がない…」
『全く、ではなかったですけど…そうですね。』
「ふぅん。そしたら君は、絶対に僕に勝てないね。」
顔を上げると、目の前に怪しい笑みを浮かべた雲雀恭弥が。
『…さぁ?それはどうでしょう。』
あたしが笑ってそう言うと、雲雀恭弥が少し眉を寄せた。
『その為にあたしも、修業しましたから。』
「……」
そう、あたしだって自分の欠点をわかっているつもりだ。
「ふぅん…楽しみにしてるよ。」
君を、殺れる日を。
狂喜の笑みを浮かべた雲雀恭弥に、あたしは笑って見せた。
『まぁ、いつか…』
満足気に笑った雲雀恭弥は、ソファに戻り、眠りについた。
2時間後に来た草壁さんにより、あたしは仕事から解放された。
「君、ってさ…一応は忍なんだよね?」
『一応じゃないですよ。忍です。』
何故か風紀委員の仕事をやらされているあたしは書類に目を向けたまま、のんびりソファに座る雲雀恭弥に反論した。
書類を見ていると、この学校の問題が事細かにわかる。
それを処分している雲雀恭弥も大変だな、なんて呑気な考えをしてみたり。
「忍にしては、弱いよね。」
『……』
動かしていたペンを握っている手を、止めた。
「殴られまくりだし。マゾかと思った。」
あぁ、マゾじゃなくてショタコンだったね。なんて、雲雀恭弥は悪気なく淡々と語る。
『あたしはマゾでもショタコンでもないですよ。あたしは主に、護衛や暗殺の任務につくんです。』
ペンを動かしながら雲雀恭弥に言うと、視線がこちらに向けられた感じがした。
「そんな任務…出来るの?」
『そんな任務についているからこそ、前の任務はあたしには合わなかったんですよ。』
「ふぁ~あ。」
え、欠伸…
「…で?何で合わなかったの。」
あ、一応聞くつもりたんだ。
『暗殺の時は、相手をただ殺すだけなので主に戦闘はしないんです。』
「そうか、戦闘する時は暗殺に失敗した時か。」
『まぁ…はい…』
図星を突かれたあたしは、再びペンの動きを止め、溜め息をついた。
「手、止めないで。」
『あ、すみません。』
あれ?
どうしてあたし、謝ってんの?
「…で?護衛の時は?」
『護衛の時は、依頼主をお守りするんですが…依頼主の側を離れられないので、相手からの攻撃を依頼主を抱えて避けるか、その攻撃をあたしが受けるか。だから護衛も、戦闘には入らないんですよ。』
「……」
あれ?無反応?
『―――っ、』
顔を上げると、目の前には雲雀恭弥の顔が。
『な、ん…』
「手。休めないで。」
『……』
あたしは渋々、書類に目を戻してペンを動かした。
「つまり、前の任務は自分の身を守る為に戦闘が多かった。でも、君は戦闘をした事がない…」
『全く、ではなかったですけど…そうですね。』
「ふぅん。そしたら君は、絶対に僕に勝てないね。」
顔を上げると、目の前に怪しい笑みを浮かべた雲雀恭弥が。
『…さぁ?それはどうでしょう。』
あたしが笑ってそう言うと、雲雀恭弥が少し眉を寄せた。
『その為にあたしも、修業しましたから。』
「……」
そう、あたしだって自分の欠点をわかっているつもりだ。
「ふぅん…楽しみにしてるよ。」
君を、殺れる日を。
狂喜の笑みを浮かべた雲雀恭弥に、あたしは笑って見せた。
『まぁ、いつか…』
満足気に笑った雲雀恭弥は、ソファに戻り、眠りについた。
2時間後に来た草壁さんにより、あたしは仕事から解放された。