気まぐれ/過去の夢ネタの塊です。
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喜狂番外(ビアンキ)
あぁ、憎いわ。
「あら、隼人じゃない。偶然ね。」
「何で姉ぐはぁっ!!」
私の顔を見るなり、その場で倒れた隼人。
今日は任務中のあの子の様子でも見ようと思って来たんだけど…
「全く、世話のやける弟ね。」
私はゴーグルをつけて、目の前に眠る隼人を起こした。
「隼人、起きなさい。廊下で寝ないで。」
「う゛っ…アネキ、何で学校に…」
「……」
あの子に会いに来た…って言うのも変ね。
「リボーンに会いに来たのよ。当然でしょ。」
「リボーンさん?リボーンさんならさっき……」
隼人は何かを言おうとしたけど、口を固く閉じた。
「…何?」
「な、何でもねぇよ!!リボーンさんなら、屋上に居たぜ。」
「そう。」
―グイッ―
私は、隼人のシャツの襟を掴んで引きずった。
「オ、オイ!!離せよ!!」
「屋上まで付き合いなさい。」
別に、一人で行けないわけじゃないわ。
ただ、隼人が言葉をつまらせたのが少し気になるだけ。
――――…
『リボーン、あーん。』
―パクッ―
「…この玉子焼きは、ママンが作ったものじゃないな?」
『うん、あたしが作ったの!!美味しい?』
「不味くはねぇな。もう1つ食わせろ。」
『はいはい。』
「……あの子も居たのね。」
屋上の、扉に隠れて私と隼人は二人の様子を見ていた。
「……」
私は、リボーンの為に玉子焼きなんて作れない。
食べさせてあげられない。
それが出来るあの子が憎い。
それにしても、隼人はどうしてさっき一度黙ったのかしら。
まさか、私に気を使って?
「はや…」
と、と言いかけて私は止まった。
隼人の顔を見ると、隼人は真剣に何かを見つめている。
「……」
あぁ、この顔を私は知っている。
目の前でリボーンと笑っているあの子だって、同じ顔をしているもの。
「隼人…あの子が、好きなのね。」
「な、何言ってんだ!!」
さっき一度黙ったのだって、私に気を使ったわけじゃない。
ただ隼人があの子の居場所を知っているということを知られるのが恥ずかしかっただけ。
「隼人も、あの子の所にいくのね。」
「は?」
愛人じゃないくせに、リボーンの心をつかんで
何もしてないのに、隼人のナカに入ってきて
憎い、憎いわ。
―ギィッ―
『あれ?獄寺隼人にビアンキさん…どうしたんですか?』
扉を開けられ、存在が気付かれてしまった。
「リボーンに会いに来たのよ。」
「俺はただの付き添いだからな。」
『丁度良かったー。一緒に、お昼食べませんか?作りすぎちゃったんです。』
「マヌケね。仕方ないから食べてあげるわ。」
「俺も…良いのか?」
『勿論ですよ。』
手を引かれて、私と隼人はあの子とリボーンの空間に入った。
『この玉子焼き、帰ったらビアンキさんにも作ろうと思っていたんです。』
「何故?」
『この玉子焼き、ビアンキさんがこの前アドバイスしてくれた通りに作ったんですよ。』
「……」
「へぇ…アネキ、美味いじゃねぇか。」
「悪くねーな。」
隼人とリボーンが、玉子焼きを食べて笑っている。
確かに、私はアドバイスをした。
まさか、それ通りに作るなんて…
『ビアンキさんのアドバイスって、どれも失敗しないんですよ。だからあたし、ビアンキさんの事凄く頼っちゃって…』
ビアンキさんもお一つどうぞ、と言って玉子焼きを差し出してきた。
私は、これを食べて良いの?
「…いただくわ。」
変なの。
アドバイスしたのは私かもしれないけど、作ったのはこの子なのに。
「……」
嬉しい、なんて思うなんて…
『どう、ですか?』
「まだまだね。」
「ア、アネキ!!」
「砂糖が多すぎる。気温も暑いんだから、さっぱりした味付けの方が良いわ。次は砂糖じゃなくて醂を使いなさい。」
『なるほど、醂か…ありがとうございます!!使ってみます!!』
「……」
憎い、憎いわ。
貴方は
愛しすぎて、憎ませてくれなくて、
「また作ったら、食べさせなさい。」
愛人も弟も貴方も欲しがる、私が憎いの。
あぁ、憎いわ。
「あら、隼人じゃない。偶然ね。」
「何で姉ぐはぁっ!!」
私の顔を見るなり、その場で倒れた隼人。
今日は任務中のあの子の様子でも見ようと思って来たんだけど…
「全く、世話のやける弟ね。」
私はゴーグルをつけて、目の前に眠る隼人を起こした。
「隼人、起きなさい。廊下で寝ないで。」
「う゛っ…アネキ、何で学校に…」
「……」
あの子に会いに来た…って言うのも変ね。
「リボーンに会いに来たのよ。当然でしょ。」
「リボーンさん?リボーンさんならさっき……」
隼人は何かを言おうとしたけど、口を固く閉じた。
「…何?」
「な、何でもねぇよ!!リボーンさんなら、屋上に居たぜ。」
「そう。」
―グイッ―
私は、隼人のシャツの襟を掴んで引きずった。
「オ、オイ!!離せよ!!」
「屋上まで付き合いなさい。」
別に、一人で行けないわけじゃないわ。
ただ、隼人が言葉をつまらせたのが少し気になるだけ。
――――…
『リボーン、あーん。』
―パクッ―
「…この玉子焼きは、ママンが作ったものじゃないな?」
『うん、あたしが作ったの!!美味しい?』
「不味くはねぇな。もう1つ食わせろ。」
『はいはい。』
「……あの子も居たのね。」
屋上の、扉に隠れて私と隼人は二人の様子を見ていた。
「……」
私は、リボーンの為に玉子焼きなんて作れない。
食べさせてあげられない。
それが出来るあの子が憎い。
それにしても、隼人はどうしてさっき一度黙ったのかしら。
まさか、私に気を使って?
「はや…」
と、と言いかけて私は止まった。
隼人の顔を見ると、隼人は真剣に何かを見つめている。
「……」
あぁ、この顔を私は知っている。
目の前でリボーンと笑っているあの子だって、同じ顔をしているもの。
「隼人…あの子が、好きなのね。」
「な、何言ってんだ!!」
さっき一度黙ったのだって、私に気を使ったわけじゃない。
ただ隼人があの子の居場所を知っているということを知られるのが恥ずかしかっただけ。
「隼人も、あの子の所にいくのね。」
「は?」
愛人じゃないくせに、リボーンの心をつかんで
何もしてないのに、隼人のナカに入ってきて
憎い、憎いわ。
―ギィッ―
『あれ?獄寺隼人にビアンキさん…どうしたんですか?』
扉を開けられ、存在が気付かれてしまった。
「リボーンに会いに来たのよ。」
「俺はただの付き添いだからな。」
『丁度良かったー。一緒に、お昼食べませんか?作りすぎちゃったんです。』
「マヌケね。仕方ないから食べてあげるわ。」
「俺も…良いのか?」
『勿論ですよ。』
手を引かれて、私と隼人はあの子とリボーンの空間に入った。
『この玉子焼き、帰ったらビアンキさんにも作ろうと思っていたんです。』
「何故?」
『この玉子焼き、ビアンキさんがこの前アドバイスしてくれた通りに作ったんですよ。』
「……」
「へぇ…アネキ、美味いじゃねぇか。」
「悪くねーな。」
隼人とリボーンが、玉子焼きを食べて笑っている。
確かに、私はアドバイスをした。
まさか、それ通りに作るなんて…
『ビアンキさんのアドバイスって、どれも失敗しないんですよ。だからあたし、ビアンキさんの事凄く頼っちゃって…』
ビアンキさんもお一つどうぞ、と言って玉子焼きを差し出してきた。
私は、これを食べて良いの?
「…いただくわ。」
変なの。
アドバイスしたのは私かもしれないけど、作ったのはこの子なのに。
「……」
嬉しい、なんて思うなんて…
『どう、ですか?』
「まだまだね。」
「ア、アネキ!!」
「砂糖が多すぎる。気温も暑いんだから、さっぱりした味付けの方が良いわ。次は砂糖じゃなくて醂を使いなさい。」
『なるほど、醂か…ありがとうございます!!使ってみます!!』
「……」
憎い、憎いわ。
貴方は
愛しすぎて、憎ませてくれなくて、
「また作ったら、食べさせなさい。」
愛人も弟も貴方も欲しがる、私が憎いの。