狙われた犬
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『い゛っ…た…』
ギリギリと床に押さえつけられる私の肩。
倒された時に頭を打ったらしい。
「良いことを教えてやろう。この部屋にある家具代くらいなら、簡単に稼げる方法がある。」
『な…』
ま、ままままさか!!
げへへそれはお前の体で払うんだよ!!あーれー的な!?
あ、でもそしたら…私の体って結構高いのかもしれない。
「お前が死ぬんだ。」
え…?
『な…にを…』
「そうすれば俺に沢山の金が入る。」
どうして?
どうして私を殺すとお金が貰えるの?
『っ、』
先程のナイフが私の首にあてがわれた。
『やだ…嫌…』
「女や子供を殺す趣味は無かったが、金の為だ。」
嫌だ。
助けて。
『ベル様ぁぁぁ!!!』
ナイフが少し、食い込んだ。
「うしし。お前、何してんの?」
「は…」
―ガンッ―
「うぐぁっ!」
それは、一瞬の出来事だった。
ベル様が男の後ろに居て、男が振り返る前に顔を蹴り飛ばして私の上から退かしたんだ。
「誰コイツ。」
『し…知りません。』
「へぇ。」
私がゆっくり起き上がると、ベル様が私に近付く。
『いたっ』
ベル様の手が私の首に触れた。
少し血が出てるみたいだけど、多分命にかかわる程ではない。
「この傷、アイツにやられたの?」
『は、い』
何だろう。
何だかベル様、怖い。
「うっ…クソッ、もう帰って来たのか。」
「今日は早く終わったからな。それより…」
ベル様がナイフを数本出した。
「俺のオモチャ……じゃなくて犬で何勝手に遊んでんの?」
『ちょ、ベル様。』
訂正しても酷い。
「ふん、俺はそこの女を殺すよう依頼された。ヴァリアーがたかが女1人殺されても何ともないだろ?」
何て事を言うんだこの人は。
だいたい、依頼されたって誰に?
私、誰かに恨まれてるの?
―ザクッ―
「う…うわぁぁっ」
男の体に、数本のナイフが刺さる。
「お前さぁ…うるさい。」
『あ…ベル様…』
ベル様が男に近付く。
男は傷の痛みと恐怖からか、その場に倒れて動かない。