夜中
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夜中、突然トイレに行きたくなって目が覚めた。
『うぅっ…暗いよ…』
いつもは明るい廊下も、今は暗くて不気味だ。
でもまさかベル様を起こしてトイレに付き合ってもらう勇気は無い。
逆に怖がらさせられる。
『部屋どこー』
トイレは無事に済ませたけど、問題は部屋だ。
同じような扉が並んでいるせいで、どこがベル様の部屋なのか分からなくなった。
何で各部屋に名前書いてくれないんだ。
『確か…ここ曲がって三つ目の…』
この部屋だ。
たぶん。
―ガチャッ―
―ギィ―
『……』
少し重い扉を開ける。
こんなに重かったっけ?
『べ…ベル様?』
真っ暗で何も見えない。
電気つけてみようかな。
―パチッ―
電気のスイッチを押すと、灯りが突然ついた。
一瞬眩しくなって目を閉じたけど、慣れてきて視界がハッキリしてくる。
『……間違えた』
部屋を、間違えた。
しかも何だこの部屋。
鞭とか蝋燭とか縄とか…
あきらかSMプレイセットの部屋だ!
『ひょえぇぇぇ』
その場に座る私。
こんな部屋、初めて入った。
いやいやいや。
昨日までこの部屋は何も無かった筈だ。
だって毎日全部の部屋掃除してるんだから。
あぁ、そういえばベル様の部屋はもう一つ隣の部屋だな。
『この縄、ここに置いたんだ。』
自分を縛った縄が置いてあるのはなかなか恥ずかしいものだ。
でも問題は、他にまだ未使用の道具がある事。
『何このボールみたいなやつ。』
「それは口につけるやつだよ。」
『へー、そんな道具があるんだ。』
「つけてみれば?」
『こんな感じに?ふごふご』
「そうそう。」
『………』
振り向けば、綺麗な歯を見せてニカッと笑うベル様が居た。
『ふ、ふごごごご!!』
「おもしれー」
『ぷはっ!!な、何でベル様が!?』
「起きたらナマエが居なかったから、部屋出てみたらこの部屋の灯りが見えたんだよ。」