新しい部屋
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『は…ベル様っ』
最後に私の唇を舐めてから、ベル様はキスをやめた。
その顔は相変わらず笑っていて、真っ赤なのは私だけだ。
「ナマエ。」
『はい。』
「今日からお前の部屋は、此処ね。」
『え…』
ここって、ここはベル様の部屋だよ。
『ベル様は?』
「俺もこの部屋に居るよ。
誰かが居るとしたらそれは俺だし、誰かがナマエを殺しに来ても俺がそいつ殺してあげる。」
『ベル様…』
「うししっ、俺のオモチャは殺させない。」
オモチャって私かい。
『あ…ありがとうございます。』
変なの。
オモチャって言われたのに、何だか嬉しい。
ヤバいな私。
これじゃあ本当にマゾじゃないか。
「この部屋ならいつでも調教出来るし。」
『!!』
「そうだ、さっきの犬小屋も部屋に置こうか。」
『な、要らな…!!』
要らない、そう言おうとしたら私の頭を掴んでいたベル様の手に力が入った。
「犬小屋、置こうか。」
『やったー、犬小屋最高!』
めっちゃ冷や汗出るんですけど。
笑顔なのに怖いんですけど。
「明日は買い物に行かなくちゃな。」
『へ?』
「ナマエの服、全部灰になったんだろ?」
『そ、そういえば…』
そもそも、その灰になった服もベル様に買って頂いた物だ。
何だか申し訳ない気持ちになるな。
「今日は仕事で無理だけど、明日なら行ってやるよ。」
『私1人でも大丈夫ですよ?』
「ダメ。」
『はい…』
別に逃げたりしないのに。
でも、少しでも私は大切にされてるんだ。
それが分かっただけでも嬉しい。
「さーて、犬小屋置くなら首輪とリードも買おう。」
『……』
うん、きっと大切にされてる。
そしてベル様の部屋に犬小屋が置かれた。
犬小屋には“ポチ”と書いてある。
私はポチじゃないぞ。
絶対認めない。
名前まで改名するな。
『まさか…私、この犬小屋で寝るんですか?』
「寝たいなら良いけど。」
『嫌ですよ。』
「じゃあ俺のベッドな。」
『ベル様は?』
「ん?俺もベッド。」
一緒に寝るんかい!
(果たして安全に眠れるのだろうか…)