不幸な少女
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お父さんもお母さんも殺されてしまい、私は1人になってしまった。
それでも頑張って生きていこうと思うほど私も強くない。
ご飯もお金も無い。
ついでに家も燃やされて、帰る場所も寝る所も無い。
人生最大の不幸だ。
『お腹…すいた…』
ふらふらと歩いていたら、気づいたら森の中に私は居た。
もう夜で、周りがあまり見えない。
ご飯食べなくなって、どれくらい経ったっけ?
―ガサガサッ―
――あぁ、そういえばこの森には野生の猛獣が居るんだっけ?
私食べられちゃうのかな。
今の私でも、美味しく食べれるのかな?
食べられれば、お父さんとお母さんに会えるのかな?
それなら、良いや。
食べられちゃおう。
疲れちゃった。
これから先生きている自信も無いし。
それなら死んで腐る前に食べてもらおう。
『……』
私は目を閉じて、覚悟を決めた。
「…お前、何してんの?」
あれ?
最近の動物は喋れるの?
「うししっ。死んでる?」
生死を確認する猛獣なんて知らない。
そっと目を開けると、人が1人居た。
あたしはもう死ぬのか、その視界はぼやけている。
「自殺?」
『…わかんない』
「うししっ、何それ。」
『でも…生きていられないかも…』
私の最後を看取ってくれるのはこの人か。
良かった、最後に人と会話出来て。
『あり…がと…』
「お礼?意味わかんねー。」
そうだね。
意味分かんない。
頭おかしくなったみたい。
「なぁ」
『……』
「お前の命、俺にちょーだい。」
『……』
この人も十分意味分かんない。
あげられるモノならあげたいけど、もう死んじゃうし。
私は何か返事をかえしたのかな。
分からないまま、意識を無くした。
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