お昼の時間(雲雀夢)
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『草壁の手料理は美味しいけど、味付けはバジルに負けるねー。』
「バジル?あの家政婦?」
『そうそう。まぁバジルは、わざと私の嫌いなもの入れてくるけどね。』
ナマエの言葉に、雲雀は眉間に皺を寄せた。
「…ふぅん。性格悪いね、そいつ。」
横に座るナマエの手に手を重ねる。
『恭弥?』
「黙ってよ。」
唇が重なった。
ただ重なるだけで、何もしないただのキス。
唇が離れると、ナマエは驚いたような…不思議そうな顔をしている。
『エッチ以外でキスするの初めて…』
しかも、ただのキスを。
それを聞いた雲雀は、口元を緩ませた。
「恋人同士だからするんだよ。」
『ふーん。そっかぁ…何か可愛いね。』
「か…可愛い…?」
雲雀なりに雰囲気を作ったつもりだったが、ナマエには伝わらなかったらしい。
ナマエはご飯を食べ始めている。
『私、次の授業は出るわー』
「へぇ、珍しいね。」
『うん。保健の授業だしね。』
「ふぅん。」
雲雀は分かっていた。
単位が危ういんだ。
最も、雲雀の権力を使えば何とかなるのだが。
その雲雀に頼らないとなると――…
「(沢田綱吉か…)」
『ん?何さ?』
「今度はさ、ナマエの手料理が食べたいな。」
『はぁ!?』
「僕彼氏だし。」
『まぁ…良いけど…』
雲雀は心の中で小さくガッツポーズを決めた。
ナマエの手料理を食べたことがあると言う話は、誰からも聞いていない。
一緒に暮らしているバジルでさえ、ナマエの手料理は食べたことがないのだ。
『私、初めて台所に入った日に台所いじるのパパに禁止されたんだよね。』
「……」
料理出来るかなー、なんて言いながら笑うナマエを見て、雲雀は腹を抑えた。
『明日、作って来てあげるね!!』
どうやら明日は胃薬と優秀な医者が必要らしい。
終わり