愛のカタチ(持田夢)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…風紀委員か。」
『雲雀には守られなくても、相手に雲雀の名前出せば一発だよ。』
「……」
『持田も、守ってくれるんでしょ?私の事。』
なんつー自信過剰な女だ。
嫌がらせにも気づかなそうだ。
「…そういえば、さっきの俺のクラスメートがヤりたがってたぜ。」
『え?誰?』
「ほら、さっき俺と話してた…」
『へぇ。私、そいつとヤった事あるんだ。覚えてないや。』
哀れだな、クラスメート。
でも、俺は覚えられていて、アイツは忘れられてんのか。
いい気味だな。
『並盛のセフレは、5人くらいだしなー』
「…何となく知ってる。」
沢田綱吉、獄寺隼人、山本武、雲雀恭弥……そして、たぶん俺。
『持田。』
「…んだよ。」
『また桜が咲いたら、シよーねっ』
「……」
返事が、出来なかった。
ナマエは、約束を破らない。
わかってる。
でも、なぁ…
『んーっ。スッキリした!!じゃあ、私教室に帰るね。』
「あぁ。」
ナマエが教室に走って行くのを、ただ見守った。
「はぁ…」
なぁ、ナマエ。
俺さ、お前の事好きだよ。認める。
でも、恋愛じゃねぇんだ。
ハッキリとは分からない。
友達でもない。
「……」
気になるんだよ。
ちゃんと家に帰れてるんだろうか、とか
普段苛めにあってんじゃねぇか、とか
だからストーカーみてぇな事もするんだ。
この感情は、そう、まるで…
「父親みてぇだな。」
「やっぱり…そう思うか?」
さっきのクラスメートに、この感情の答えを聞いたら、ズバッと答えられた。
「…父性愛か。」
うん、俺の今の気持ちにぐっと当てはまる。
「はぁ…アイツ本当に大丈夫かよ。風紀委員だって、確実に信用できるわけじゃねぇだろ。」
「心配しすぎだろ。」
悩む。悩む。
娘でもない女相手に、娘を見るような感情を抱いてしまった。
そんな女に抱かれてる時ほど、複雑な事はねぇ。
「マジ…変な男に絡まれたりしねぇかな。」
「うるせぇな親父が。」
俺の悩みは増すばかりだ。
終わり