愛のカタチ(持田夢)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「でも、またヤりてぇなぁ。」
「……」
「上手いよな、あの女。なぁ、持田!!」
「……うな」
「は?」
―バンッ―
「ヤりたいとか、ナマエをきたねぇ目で見てんじゃねぇ!!」
「……」
机を叩いて立ち上がって、思い切り怒鳴った。
―シーン―
あ…あれ?
「…ゴホンッ。持田。」
「せ…先生…」
「廊下に行きなさい。」
「……はい。」
クソッ!
何で俺が廊下に立たされんだよ!!
「くっ」
クラスメートを睨むと、知らん顔された。
「はぁ。」
何で俺、廊下に立たされてんだっけ?
…あぁ、そうだ。授業中に怒鳴ったからだ。
何で怒鳴ったんだっけ?
「くっそー…」
廊下で、しゃがむ。
ナマエは今日もまた、俺の知らない男とヤるんだ。
知ってる。
―ガシャーンッ―
「っ!!な、な、何だ!!」
教室の中から、窓ガラスの割れる音が聞こえた。
―ガラッ―
教室のドアを、開ける。
『ごめんねー。超ホームラン出しちゃった。』
「ナマエ…」
ナマエが、割れた窓ガラスから顔を出している。
その手にはバットが握られていて、このボールはナマエが打ったものらしい。
『あ!!持田!!もーちーだー!!』
「んだよ、うっせぇな。」
口元を隠して、返事した。
いきなり俺だけに手を振るナマエ。
まるで、この中では俺が一番ナマエと親しいみてぇじゃねぇか。
やべ、にやけそうだ。
『ボール取ってよ!!足元の!!』
「……」
俺の足元を見ると、野球ボールが。
…あぁ、なる程。
だから俺を呼んだのか。
そうか。
「ほ…ほらよ…」
なるべく平常心で、ナマエにボールをわたす。
『ありがとう。』
ボールを受け取ったナマエは、ニヤニヤしながらまだ俺を見ている。
「…んだよ、気持ちわりぃな。」
『別にー。』
何なんだ、一体。
『また、桜が咲くね。』
―ドキッ―
「ま、まぁ、毎年咲くだろ。」