勝てない!(バジル夢)
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「さぁ、どうぞ。」
『ふむ。ご苦労。』
バジルは背中に重みを感じると、ゆっくりと立ち上がる。
鞄と靴を持ち、そのまま学校へ向かった。
―ザワザワ―
予想はしていたが、その予想以上に注目を浴びるバジル。
「おい、あのヤリマンなナマエが立てなくなってるぞ。」
「ナニをヤったんだか…スゲェな。」
「……」
誤解です!
そう叫びたい気持ちを抑え、ひたすら教室へと向かう。
『バジル。ごめん、寝てた。』
「大丈夫ですよ。もう少しで教室です。」
『うーん…うん、大丈夫なら良いんだけど…』
「?」
バジルは、気付かなかった。
背中に、大きな涎の痕をつけられていることを。
「あれ、ナマエにバジル君じゃん。…なんでおんぶしてんの?」
『ツナおはよー』
「おはようございます、沢田殿。ナマエ殿が歩けないと言うので、おぶって来ました。」
「歩けないって……」
ツナもやっぱり、アッチを想像する。
『生理なの!!』
「こ、こら!!大声で言うなよ!!」
バジルの後ろで叫ぶナマエに、焦るツナ。
『ねーバジルー…学校は来たからもう良いでしょ?保健室で寝たい。』
「まだ1つも授業に出てないのにですか?」
「(バジル君、お母さんみたいだな…)あのさ、ナマエって毎月生理で辛いみたいだし…先生には俺から言っておくから、保健室行きなよ。」
どうせ教室に居ても、寝ているか叫んでいるかのどちらかだ。
ツナはそう悟っていた。
「沢田殿…はい、そうします。ありがとうございます。」
「いやいや、それほどでも…」
『ツーナー。鞄持って行って!!』
ポイッと鞄を投げると、ツナは慌てながらも受け取る。
『ホラ進んでバジル!!早く布団に入りたい!!』
「はいはい。」
『じゃあツナ、あとでねー!』
ナマエが体を後ろに向かせて手を振ると、ツナも苦笑いを浮かべながら手を振った。