勝てない!(バジル夢)
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『今月も…この悪夢が来たな…』
ナマエは朝、そう呟いていた。
バジルは理由を知っているので、何も聞かない。
「ナマエ殿。そろそろ学校に行かないと、遅刻しますよ。」
『嫌だー!!休むー!!』
泣き叫ぶナマエに制服を着させ、テキパキと学校の支度をするバジル。
「ハァ…仕方のない事ですよ。そんな事の為に休んでいたら、本当に駄目な人間になりますよ。」
『そんな事ォォッ!?そんな事って何だ!!……!!…イタタタ』
ナマエは、腹部の痛みに蹲る。
「すみません、ナマエ殿にとっては重要な事でしたね……生理。」
『うぅぅぅぅ…子宮痛いよー』
そう、ナマエは只今生理中だった。
『バジルー休むー。』
「学校に行けば同じ悩みを持ったおなごが沢山いますよ。」
『そんな仲間いらない!!』
―ベチンッ―
「コラコラ、鞄を投げないでください。」
『こんな痛さじゃあ、セックスも出来ないじゃないか!!』
「駄目ですよ。生理中のセックスは。」
『痛くて出来ないから外に出たくないの。』
バジルは一生懸命ナマエに靴をはかせるが、ナマエははかされた靴を遠くに飛ばす始末。
「困りましたね…これはもう、お腹を殴って気絶させて連れて行くしか…」
『人が腹痛いって言ってんのに何企んでんの!?』
「じゃあ、行きますか?」
『うっ…』
バジルの本気の目に、ナマエは悩んだ。
腹黒いバジルの事だ。
無理矢理休もうというものなら、本気で気絶させかねない。
『……行く。』
「よしよし、良い子ですね。」
子供扱いするバジルに、ナマエは不服になった。
『でも歩けないからおんぶして!!』
「は?」
『おんぶだってば!!』
そこまで痛いのか、と考えたバジルだったが大人しく背中を向けてしゃがんだ。