曖昧な好き(雲雀夢)
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『あ。雲雀じゃん。』
昼休み、廊下で偶然ナマエに会った。
僕の方に歩いて来るナマエ。
「何してるの?」
『職員室に呼び出されたんだー。そしたら何か先生に泣きながらプリントわたされた。』
ワォ。先生も可哀想だね。
『どっちにしろ、やらないから無意味なんだけど。』
「たまにはやりなよ。馬鹿になるよ。」
『雲雀もね。』
悪戯っぽく笑うナマエの手には、弁当箱が握られていた。
「…屋上で食べるの?」
『え?あぁ、天気が良いからね。ツナ達と一緒に!!』
「…ふぅん。」
ほら、またアイツだ。
『…ん?あ、ツナだ!!』
「……」
ナマエは僕の横を、僕を見ずに走って通りすぎた。
ナマエを目で追うと、アイツの所にナマエはついた。
「ナマエ、先生の用事終わった?」
『バッチリ!!早く屋上行こうよー。』
ナマエは一度僕を見ると、軽く手をふってアイツと歩いて行った。
「…僕の所には、走って来ないのに。」
何で、アイツだけ?
「ハァ…」
「い、い、委員長!!ため息なんてついて、どうしました!?」
草壁が、何かハァハァしながら近付いてきた。
「悲しいなら、どうぞ俺の胸へ!!!」
―ゴッ―
「…悪いけど、今は君に構っていられないんだよね。」
「委員長からの拳…温かい…」
きも。
「……」
ナマエは、
アイツの所に行く時だけ、走ってる。
いつもは強気で、主導権を握ろうとするのに、アイツの前だとそうでもない気がする。
「恋愛なんか面倒だって言ってたのに…嘘つき。」