ゲームをしよう(黒曜)
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千種も、もう逆らう事すら面倒らしく大人しく紙を引いた。
『誰々!?』
「…クロームが。」
「え…」
『何処で!?』
「銭湯で。」
「……(私が書いたやつだ)」
『何をした!?』
「今日は何がお得ですかって訪ねた。」
「え…」
『なーんだつまんねー。それ千種が書いたやつ?』
「そう」
確かに、骸に比べればマシかもしれない。
「……」
だが髑髏にとっては恥ずかしいこの上ない。
「銭湯に…お得も何もないのに…」
『髑髏、ルールはルールだよ。』
「……」
『そんな目で見てもダメー。はい行ってらっしゃい!』
「……」
髑髏はチラッと千種を見るが、眼鏡をかけ直しながら溜め息をつかれた。
助けるのは無理、という意味らしい。
髑髏もそれを察すると、2人に背中を向ける。
「…いってきます。」
『行ってらっしゃいー!逃げたらお尻ペンペンしちゃうからね!』
「(ビクッ)」
思わず髑髏は自分のお尻をおさえた。
「…で、どうするの?」
『何が?』
「まだ紙を引いてない犬と髑髏が居ないけど。」
『…あぁ、そっか。』
まだ引いてない2人が居ない。
つまり、ナマエと千種はやる事が無い。
『一応引いてみようよ。』
「……」
『めんどいとか言わない!』
「言ってないし。」
ナマエはそれぞれの箱から1枚ずつ紙を引いた。
『私が』
「……」
『肉屋で』
「犬だな」
『あなたの美味しいモノを舐めさせてくださいって言う。』
「…骸様だ。」
『きもっ。じゃあ次は千種のね。』
「(よくまぁ自分の事を棚に上げて言えたもんだ。)」
『千種が』
「……」
『世界一美しく強い骸様に跪いて』
「骸様…(ドン引き)」
『一番美味しい肉をください、と言う。』
「何でだろ。犬が書いたやつなのに何か卑猥だね。」
『ウケる!やる!?』
「やらない。」
『だよねー!!まぁ、最後まで残った私たちの勝ちだ!』
「そういうルールだったんだ。」
『多分!』
「……」
呆れ顔の千種の腕に、ナマエは自分の腕を絡めた。
『じゃあさ、暫くアイツら帰って来ないし…2人でイイことシよ?』
「…はぁ。仕方ないな。」
『むふふっ』
一方。
「な、何で俺の家の風呂入りたがるんだよ!!」
「うるせぇびょん!!入りたくねぇけど入れろ!!」
「意味わかんねー!!!」
「ちょっと君、一緒に交番行こうか。」
「離しなさい日本の警察め。僕が何か悪い事したんですか?この税金泥棒風情が!」
「お得?意味がわからないねぇ。」
「……(恥ずかしい)」
それぞれ、ちゃんとゲームをしていた。
END