側にいるよ(バジル夢)
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『あ…』
回された腕の力が抜けた事を感じて、体を起こすと、ナマエ殿は物足りなさそうな声を出した。
「お預け、ですよ。」
『ここまでシてお預けって…』
「もう寝てください。」
膨れっ面なナマエ殿の頭を撫でると、少し眠そうな顔をする。
『雲雀も…こうやって撫でてくれたんだよ。』
「……」
『頭…撫でられるの…好き、かも…』
ナマエ殿が、やっと眠った。
「おやすみなさい。」
今の拙者の顔を、見られなくて良かった。
きっと、ナマエ殿は驚く…いや、怯えるかもしれませんね。
後悔と嫉妬に満ちたこの顔に。
雲雀殿が選ばれたのは“偶然”であって、特別な感情がない事はわかってる。
後悔しているのは、拙者が先に言わなかった事。
同じ事をすれば、ナマエ殿はきっと誰とでも付き合った。
雲雀殿はそれを分かっていた。
それが、悔しい。
「拙者を選んだ方が、賢いですよ。」
拙者なら、ナマエ殿の世話が出来る。
ナマエ殿の役にたてる。
でも、彼に何が出来るのでしょうか?
「優位な思いなんて、させません。」
『ん…』
歯形と、紅い痕を指でなぞる。
これを見た雲雀殿は、一体どんな反応を見せるのでしょう。
きっと、自分ではナマエ殿を手に入れられない事を自覚する。
しかし同時に、自分はナマエ殿の“彼氏”だから、この痕より優位だと笑うのでしょうか。
「ナマエ殿、拙者は…」
貴女の側を離れませんよ。
絶対に。
END