裏切り
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「おれっち、ランボさんだよ!!」
『…あたしはナマエです。』
さっきまで泣いていたのが嘘のような元気さ。
「お礼にランボさんの大好物あげちゃうもんね!!」
そう言って、ランボ君があたしに差し出してくれたのはブドウ味の飴。
『ありがとう。飴好きなんだ。』
「ランボさんはブドウが大好きだもんね!!」
『…そう。』
何か、少し癒されたかも。
子供って笑ってるだけでマイナスイオン出してそう。
「おれっち、お礼にナマエを家に招待しちゃうもんね!!」
『…え?』
初対面の相手を家に誘う?
まぁ…子供の考えだけどさ。
『気持は嬉しいけど、また今度にするね。』
「ダメらもんね!!!ランボさんと一緒に遊ぶんだもんね!!!」
『えっとー…』
困った。
とりあえず、家まで送ってあげて親にわたせば良いか。
『じゃあ、行こうかな。』
「ガハハハハッ!!じゃあ行くもんね!!」
『うわ、ちょ、』
子供とは思えない力で袖を強く握っている。
『…ふぅ。』
あたしとランボ君は公園を去った。
「いんやー。あの子、忍者みたいに凄かったねぇ、ばぁさん。」
「そうだねぇ、じいさん。」
「クフフ…あの、ちょっとお尋ねしたい事が。“忍者みたい”って、どんな感じだったんですか?」
「そりゃあ、恐れず…しかも早く動く所かねぇ。」
「その動きがまるで忍者だ…と?」
「あんの動きは忍者じないとできないくらい、凄かった!!…ってあれ?」
「どうしたんだい、じいさん。」
「ばぁさん…今此処に人がいた気がしたんだけどねぇ…」
「あらイヤだ。ボケたんですか?」
「クフフ…普通の学生は、忍者ではありませんよね。次に遊ぶのが楽しみです…」
貴方の望みなら何でも叶えたい。
でも、あたしは必要とされていないなら、どうしたらいいの?
続く