裏切り
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『ハッ、ハッ…』
―バンッ―
『ハァッ、ハッ…』
つい、屋上に来てしまった。
行く場所と言えば屋上しか思い当たらない。
『ひっく…うっ…』
涙が溢れる。
あたし、捨てられたのかな…
「クフフ…おや、また雨ですか。」
『っ!!…何で、此処に居るんですか…』
「クフフ…さぁ?」
どうして、六道骸が…?
いや、それよりもまた泣いてる所を見られた。
「また、何か辛い事でも?」
『関係ないです。』
「大好きな彼に慰めてもらわなくて良いんですか?」
『っ!!』
―バシンッ―
「…痛いじゃないですか。」
『あ、ごめんなさい…』
つい、叩いてしまった。
「おや?その手、どうしました?」
『え…あ、これは…』
イジメなんてこの人に言えない。
『そ、剃り間違えて!!』
「…面白い間違えですね。」
引かれた…クフフ。
あ、うつっちゃった。
『今日はどうして此処に?怒られますよ。』
というか、早く帰ってもらいたい。
あたしは今は、誰とも関わりたくない…
「そうそう、ナマエに聞きたい事があるんですよ。」
『?』
「何故、今日学校に来られるんですか?」
『……』
「僕が昨日やった攻撃は…普通の人間なら痛みで学校なんか休むんですよ。」
『……』
あぁ、まずった。
「その痛みに耐えられる神経。ナマエ、貴方は何者ですか?」