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今日は特に朝から変わった事もなかった。
いつも通りの嫌がらせや、女子からの嫌味はあったけど…
学校に来て初めての平和を感じた。
―放課後―
……平和だ。
っていうか、静かな感じ。
何だかこの静かさが逆に怖い。
すぐ近くにいた10代目は、こっちを見ないし。
まさか…昨日の事、気にしてるとか?
そういえば…獄寺隼人はあたしが言った事をわかってくれたのか、今日は一度も話していない。
授業を出ない時も雲雀恭弥は出てこないし、逆に調子が狂いそうだ。
「…ナマエ、ちゃん。」
『…はい。』
あたしを“ナマエちゃん”って呼んだのは10代目だった。
何故、いきなり名前で…(しかもちゃん付け)
「その、さ…あの…」
『何ですか?』
「だから…その、えっと…昨日のは…本当にごめん。」
『……』
正直、どう反応していいのかわからない。
あたしは10代目を恨んでなんていない。
でも今は、恨むべき?
『良いですよ、別に。入院するほどの傷でもなかったし、これくらいの傷はよくつくりますから。』
そう、冷たく言い放ったあたしを見て、10代目はうつ向いていた。
「でも俺…京子ちゃんを悲しませた事は…許さないよ。」
うつ向いていたのに、今は睨んでいる。
『そうですか。』
それだけ言って、あたしは教室を出た。
何となくだった。
何となく、校内を歩きたかった。
だからいつもとは別の門を見に行った。
普段は生徒は使わない、裏門。
まさか、居るとは思わなかった。
「クフフ…こんにちは。」