出会い
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「ナマエちゃん、大丈夫?ごめんね…私が弱音言っちゃったから。」
申し訳なさそうに近付く笹川京子。
この顔にはもう騙されない。
『あたしこそごめんね?お望み通り死ねなくて。』
「っ!!」
笹川京子の今の顔を皆にも見えたら良いのに。
皆から笹川京子の顔は見えない。
『それじゃ、あたしは鞄を取りに来ただけなんで。』
鞄を持って教室を出ると後ろから足音。
―コツコツ―
―コツコツ―
『はぁ…何か用ですか?』
「……るせぇ。俺もサボるんだよ。腹減ったし。」
あたしに付いて来たのは獄寺隼人。
『…勝手にしてください。』
そう言うと、本当についてきた。
―ガチャッ―
結局来たのは屋上。
もう此処が一番居る場所な気がする。
「ナマエ、傷口…大丈夫なのか?」
『はい。風紀委員の人が治療してくれましたから。』
「……」
あ。
気まずそうな顔してる。
『別に獄寺隼人が悪いわけではないので、気にしないでください。』
「俺…」
『?』
「ナマエが落ちた時、落とした奴を殴りたかった。だけど…10代目がやったと分かったらできなかった。」
『……うん。それで良いんだよ。』
だって、殴ったら気まずいでしょ?
『獄寺隼人…貴方には沢山感謝しています。』
「俺は、何もしてねぇ。」
『あたしは沢山助けられました。ですから…もう、あたしには関わらないでください。』
「…は?」