苦しんでもがいて
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―バンッ―
―バタンッ―
『ハァハァ…』
「ハァッ…追って来ねぇな?」
めちゃくちゃ走って
入ったこの教室が何なのかあたしには分からない。
『あんた…走るの早すぎっ!!』
あたしがマフィアだからまだ付いて行けたけど、これが普通の女だったら無理。
「っるせぇな。こっちだってアレを振りはらうのに必死だったんだよ!!」
『だったら助けなければ良いでしょ?だいたい…この教室何処。』
「うるせぇな…ああいう集団で一人を追い詰めているのは見てて苛つくんだよ。ここは衣服室だ。演劇部とかがよく使ってる。」
あぁ、だから獄寺隼人はクラスのイジメには参加していなかったんだ。
『…お節介。』
「うるせぇっ。」
―しぃ~ん―
―ぐぅぅぅー―
『……』
「……」
『……』
「オイ。何でし~んってなってスグに腹がなるんだよ。」
『知らないよ。まだ食べてないんだから。』
そういえば、まだ昼飯を食べてない。
『あ…弁当置いて来ちゃったし。』
たぶん捨てられた?
「けど…購買行くのはあぶねぇんじゃねぇか?」
『……』
獄寺隼人は優しい。
でもこの人の優しさに甘えたらダメだ。
『大丈夫だから。沢田綱吉の所に帰ってれば?』
「んなわけにはいかねぇだろ。」
『じゃあ早退するから。』
「……何でお前は…自分から苦しい道に進むんだよ。」
『は?』
「何でもねぇ!!とりあえずヅラでもかぶってろよ!!」
『わぷっ!!』
獄寺隼人にかぶせられたのは長い黒髪のヅラ。
これをつけて教室まで行けば…