黒き放課後
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―キーンコーンカーンコーン―
放課後
皆、ゾロゾロ帰っていく。
部活の人や、校内で遊んでいる人は残ってるけど。
いやいや、そんな事はどうでも良くて。
「ナマエ!!とりあえず、1階から案内すっから。」
『……』
この人、あたしの任務妨害してるんですけど。
『あたし別に行くなんて言ってないし。自分で覚えるから、さっさと帰れば?』
「ツナと獄寺には先に帰ってもらっちまったしな。まぁ、良いじゃねぇか。」
『~~っ』
脳天気な奴。
でも…まぁ迷うし、使えるだけ使うか。
『じゃあさっさと案内して。』
「了解。」
鞄を置いて、教室を出ようとすると教室に残っていた女子達が何か嫌味を言っていた。
『…モテるんだね。』
「ん?そうか?」
うわっ
自覚無しかよ。
「此処が下駄箱な。」
『舐めてんの?』
下駄箱くらい、朝から知ってるっつの。
「んで、保健室…あとはまぁ、適当に。」
『……』
駄目だコイツ…
説明下手すぎ!!
「じゃあ2階行くかー。」
『アンタ、案内下手だから帰って。自分で見ていくから。』
「あー。いや、でも2階は…」
『?』
「とにかく、俺が案内すっから!!あと俺は山本武だからな。」
知ってます。
でも…2階が何?
――――――…
2階の案内は殆ど終わった。
って言ってもあの下手な説明じゃあ、あまりわからないけど。
“あそこをグイッと行くと職員室があって、その奥をピュッと行くと校長室が…”
わからない。
『…んで?何処に行こうとしてるの?』
「ん?あぁ、こっちはな…」
気のせいか、段々生徒数が減っている。
滅多に用がないのか、何かあるか…
「……っと。こっから先は行けねぇや。」
『?』
廊下の途中で止まる山本武。
その向こうに見えるのは応接室。
「ナマエが今日殺り合った、トンファーを持った風紀委員ってのは雲雀恭弥っていう奴なんだけどさ。そいつのまぁ…アジト。」
『あの応接室がねぇ…』
雲雀恭弥。
アイツはあそこに行けば会えるのか。
「あそこに行って、軽傷で帰って来る奴はまず居ないから。とりあえず…戻ろうぜ。」
苦笑いしながら山本武は下がった。
面倒事は避けたいらしい。