ハッピーエンドを皆に
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広い空港を、一人で歩いていると前方に学ランを肩にかけた人がいた。
『…お見送りですか?』
「一つ聞きたいんだけど。」
『…?』
「君って、ショタコン?」
『…は?』
何をいきなり…
「だってさ、あの赤ん坊の事…好きなんでしょ?」
『はい、愛していますよ。』
「ワォ。本物のショタコンかい?」
『失礼ですね。赤ん坊だからではなく、リボーンだから愛しているんですよ。』
「ふぅん…まぁ、何でも良いや。じゃあね。」
『あれ?もう行っちゃうんですか?』
「…勘違いしないでね。ナマエを見送りに来たんじゃないから。」
『はぁ…』
「本物のショタコンかどうかを聞きに来ただけだし。」
わざわざこんな遠くまで…
『あ、雲雀先輩。いろいろとお世話になりました。』
「…先輩なんて思った事ないなら、先輩なんて呼ばなくて良いよ。」
バレてましたか…
『はは…では、飛行機の時間があるので行きますね。』
「……」
雲雀恭弥は後ろを向いて、あたしを見なかったけど、あたしが去るまでそこに居てくれた。
あたしは再び、歩いた。
人並みの中を。
「Arrivederci。」
『っ!?』
―バッ―
…気のせい?
今、誰かにイタリア語で…
いや、顔は違うけど…あの感じはきっとあの人だ。
あたしも、いつかまた…
「骸さーん。俺も、ナマエの見送り行きたかったれすよー。」
「……」
「クフフ、僕はしてきましたよ。ランチアの体で。」
「ズルイれす!!!」
「クハハハハハ!!」
沢山、出会いがあった。
沢山、傷付いた。
沢山、泣いた。
それでも沢山、あたしは救われたんだ。
あたしが強くなったら、また日本に来よう。
だから
だから、いつか、また…
『Arrivederci。』
END
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