ハッピーエンドを皆に
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「でもよ、ツナに助けられたから…俺は後悔しなかったんだ。」
『……』
「俺達は、ナマエが死にそうな時は助けてぇ。色々と間違いはあったかもしんねぇけど…」
山本武は、あたしから離れた。
「一緒にくだらねぇ事で笑ったり、泣いたり…喧嘩もしてよ…授業もサボったりして。」
『……』
「そんな、くだらねぇ事かもしんねぇけど…これからは、一緒に…」
『っ、』
どうしよう。
山本武、本気なの?
―チラッ―
10代目の方を見ると、あたしの事をまっすぐ見ていた。
「ナマエ、ちゃん…君が許してくれなくても、俺は…俺達は、君と友達になりたいんだ。」
『でも…あたし…』
あたしが、友達になる資格なんて…
「ナマエ。」
『っ、はい。』
リボーンがあたしの事を呼んだ。
振り向くと、リボーンはゆっくりあたしの方に歩いて来た。
「お前の任務は極秘だったな。」
『…はい。』
「…でも、ツナ達にバレたな。」
『っ、リボーン!!あたし、それだけじゃ…』
あたしは、貴方の事を殺そうと…
「任務失敗だな、ナマエ。」
あぁ、あたしはやっぱりリボーンには勝てない。
あたしは逃げる事しかできなかったのに、リボーンは終り方を用意していてくれたんだ。
任務成功という嘘じゃない。
任務放棄という裏切りじゃない。
失敗という終り方を…
「え…じゃあ、ナマエちゃんはもう、任務をしなくて良いの!?」
「ただし。」
10代目言葉と少しかぶって、リボーンは続けた。
「ナマエ…任務失敗が、どういう事かは…わかっているな?」
『…うん。』
「な、なんなんすか、リボーンさん!!」
獄寺隼人はただのマフィアだから、任務を失敗してもこの決まりはきっとないだろう…
『あたしの世界では…任務を失敗したら、暫くイタリアで修行をするのが決まりなんです。』